・日曜朝。客が中高年夫婦だらけの近所のカフェエで朝ごはん。奥側の席に旦那さんを座らせているご夫婦を見ると、一体なにがどうしてそうなったのか心配になる。割とそういうご夫婦って奥様が屈託ない顔してるんだけど、まぁ屈託ないということなんだろうな。街を歩くときも車道側を奥さんが歩いているような気がして心配でならない。
・区議選へ。我が新宿区、盤石の保守本流の候補者にまぎれて不穏当なテーマを掲げてる方がチラチラいたりしてドキドキする。しかも不穏当男子の選挙ポスターが味わい深いカメラマ線で、うっかりすると目があってしまったりしてさぁ大変。その人には入れなかったけれど、今回は投票した人が当選した。「がはは、わしが勝たせたようなもんですな」と扇子をパタパタさせたい気分。
・「栗原はるみさんなら毎日やっているよ!」の窓拭きを、季節の変わり目のいま、ようやっと寝室とリビングで敢行。無印良品のカッパギブラシが大活躍。このカッパギブラシこそ人生の早い段階で出会いたかったツール!! 正式名称はスキージー。 汚れがよく取れて楽しい嬉しい。カッパギ後の仕上げの空拭きをしている間、「窓の外でなにか敵がいるっ!」と猫がイチイチ反応してくれるのも嬉しい。こんな掃除の伴走者がいてくれてあたしゃ幸せ者ですじゃ。その他、中掃除を実施。
・初夏っぽく海苔とネギと納豆の手抜き釜玉うどんと泡っとしたワインでランチ。
・ラジオ日経聞きながら中衣替え。京都第10レースに「ヒストリーメーカー」という名前の馬が出て3着に。馬主にとっては縁起の良いお名前やもしれませんが、私にとってはフィギュアスケートアニメのオープニングテーマ曲。ディーンフジオカとリビングレジェンドの顔がいったりきたりしながらの数分間。ラジオ日経の土日の競馬放送は無心になれるからいいんですよ、がはは。
・ハンドバッグに本3冊入れて公園に読書しに。最近、一冊の本に辛抱強く読み通すということができなくなってきたので「そんなに飽きっぽいなら物量作戦で解決だー」ということで本を数冊入れて持ち歩くことにしてる。物理的に重いかさばるキンドル状態。日曜日は、田中慎弥の「犬と鴉」、浅野和生先生の「ヨーロッパの中世美術」、佐藤達生先生・木俣元一先生の「大聖堂物語」。
「大聖堂物語」には『大聖堂の工期がどうして長くなったのか、それはねー、圧倒的に職人が少なかったからなんだよー』と書いてあった。それが人件費の問題なのか、職人のなり手が少なかったのか、そのどちらかは明確には書いてなかったんだけど、そのどちらも原因のよう。しかしですね、これらを読んで思うのは、あのノートルダム大聖堂の火事のことです。ほんとうになんて素晴らしいタイミングで、文化財としても貴重な屋外のガーゴイルや聖人像を運び出していたのでしょう!(ちょっと棒読みでお読みください) わたしも火事の前週にF2のニュースで見ました、ガーゴイルがぶらぶらーっとクレーンで運び降ろされている映像を。まるでその数日後にノートルダム大聖堂の大変な災厄が起きることを予見しているかのようなでした!(ちょっと棒読みでお読みください)
木造部分の屋根を支える木材がフランス国内で払底しているそうですが、新建材で作ってほんとうに2024年の五輪までに再建しちゃうんじゃないの、あんなにお金集まったんだし。早速フランス国内では「あのぅ、ノートルダム大聖堂もいいんですけど、わが町の修道院や大聖堂にもお金まわしてもらえませんかね」という声もあがっているそうです、うまく分配されてみんな補修されるといい!!!
田中慎弥の「犬と鴉」は期待を裏切らなかった、うふふ。地方都市のスクラップ・アンド・ビルドともいえる最後の中編小説が一番面白かった。ふふふ、田中慎弥のお母さん、がんばったよねぇー。
夜は夜で選挙速報を見て各地の激戦結果を楽しく拝見。三鷹市の現職を腹心の部下が打ち破る事件とか、もうほんとドラマ。世田谷区の保坂さん、確かに何万票も差がついたけどそんなに安心してられないんじゃないのとか、中央区長選の開票速報では2位の上杉隆がスルーされてまるで1位と3位の激戦だったような紹介だったりと、いやー地方選挙も熱くていいですな、がはは。
いやーしかし振り返ると充実したこの日曜日、まるで「私がおじさんになったよ」だな。とかいうと「10年前から立派なおじさんだったじゃん」って誰かに言われそうな気もするんだけど。