加速するミニマム荷物冬の旅/ハンドバッグひとつの一泊二日旅行/スプーンおばさんのゆかいな旅

前回の京都行きのお話。

常であればパソコンを携帯して行くのですが、なにかあったらネットカフェでもホテルのビジネスセンターもありますし、現地でなんとかなるでしょう、ということで小さいハンドバッグひとつで行きました。

横幅32cm、見た目と違って下膨れほっぺのあたりが邪魔して案外ものが入らない! しかしながらファスナーぐるりで安全性確保! なんならTASロックかけてバッグの中身を開けられなくすることも可能(『バッグそのものを持ってかれちゃったらどうするの?』と訊ねられ「ぐぅぅぅ」と唸ったのは内緒です)! 私のことは市ヶ谷のかばんちゃんと呼んで下さい。

これに入れていった荷物がこちら。

・金色のお財布 しまむら。意外と厚みがあって鞄の中で存在感が。もう少しちゃんとしたものにしたいがしばらくはこれで。
・スマホ iPhone5 SE。その他の荷物の小ささの目安として御覧ください。
・水色の布の塊 着替えの靴下と下着。一泊二日冬の旅なので上の下着は持参せず。着ていったTシャツはホテルで備え付けのボディソープで洗った。
・化粧ポーチ 無駄なマチが発生して荷物がパンパンになったり容積が増すのがいやなので、無印のマチなしペンケース。小さいポケットがついていてそこに命のお金500円玉を☆
・文庫本サイズのポーチ 充電器、オロナイン、ロディアの手帳、コンタクトレンズと常備薬とビタミン剤、JBLのイヤフォンとライトニングケーブル、モバイルバッテリー、ボールペン。

あぁ、このくらいの熱量で済む旅すてき、これからもこの熱量で生きていきたい。ホテルをチェックアウトしてエントランスを出たとき、「ありがとうございました」ではなく「いってらっしゃいませ」でドアマンに見送られたけど、あ、そうか、荷物が小さすぎるので連泊ガールと思われたのかとあとで気がついた。

 

で、私がなんで鞄病になったのか、思い返してみますと、なんでも入ってるムーミンママの黒いハンドバッグとサザエさん(サザエさんも結構な鞄病だったと思います)は常に念頭にあったのですが、「スプーンおばさんのゆかいな旅」も影響が大きかったのかもしれません、ということをたったいま突然思い出しました。
スプーンおばさんはご亭主の車に乗ってドライブに行くとき、なんかハンドバッグ持ってなかった? バスケットだったかな? それを見て以来、「大人になったら、その人自身を表すようなおカバンを持つものなんだわ。早くあたいも素敵なおカバンを持ちたい!」とこどもごころに強く刻まれた記憶が。

スプーンおばさんのゆかいな旅 (新しい世界の童話シリーズ)

この童話のことを急に思い出してWikipediaってみたけど、ノルウェーの童話だったのね、これ! ノルウェーかぁ。
作家のアルフ・プリョイセンさんは五十代でガンで亡くなっています。アニメの放送は1986年、玄田哲章さんやTARAKOさんが声で登場しています。飯島真理が歌ってたエンディングテーマ(松本隆と筒美京平)、いまもしっかり口ずさめると思う。懐かし。

セルマ・ラーゲルレーヴの「ニルスのふしぎな旅」もスウェーデンの作品ですし、同じスウェーデンにはリンドグレーンの「おやゆびこぞう ニルス・カールソン」もいます。北欧は小人童話の聖地なの? 試される大地のアイヌのコロボックルなんかとも通じる文化というか思想体系があるの? それとも単に背が大きい人が多くて、ちょっと平均身長を下回る人がいたらそれだけで「おやゆびこぞう」になっちゃったの? というか日本人の北欧好きってもしかして歴史長いの? 

でもって2013年のニルス、こんな感じです。ニルス、かわいいじゃないですか。これはタンバーの空港に降りるときの風景だー、行くぜ北欧! 御婦人の鞄を持って!

 

ニルスのふしぎな旅 (小学館学習まんが 世界名作館)

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