かわいくて黄色いものに逢いに行く／映画「名探偵ピカチュウ（原題 ‪Detective Pikachu‬）」

あらすじはeiga.com から。

世界的人気を誇る日本発のゲーム「ポケットモンスター」シリーズの「名探偵ピカチュウ」をハリウッドで実写映画化。
子どもの頃にポケモンが大好きだった青年ティムは、ポケモンにまつわる事件の捜査へ向かった父ハリーが家に戻らなかったことをきっかけに、ポケモンを遠ざけるように。ある日、ハリーの同僚だったヨシダ警部から、ハリーが事故で亡くなったとの知らせが入る。父の荷物を整理するため、人間とポケモンが共存する街ライムシティへ向かったティムは、自分にしか聞こえない人間の言葉を話す“名探偵ピカチュウ”と出会う。かつてハリーの相棒だったという名探偵ピカチュウは、ハリーがまだ生きていると確信しており……。
「デッドプール」シリーズのライアン・レイノルズが名探偵ピカチュウの声を担当し、「ジュラシック・ワールド　炎の王国」のジャスティス・スミスが主人公ティム、渡辺謙がヨシダ警部補を演じた。また、日本語吹き替え版でティムの吹き替えを担当した竹内涼真が、ポケモントレーナー役で本編にカメオ出演も果たした。監督は「グースバンプス　モンスターと秘密の書」のロブ・レターマン。

デッド・プールのライアン・レイノルズや日本語吹替版では西島秀俊が、「ぴーかー？」「ピッカー！」などと千の声色を使い分け、ピカチュウの気持ちを巧みに演じている作品かと思い込み劇場に足を運びました。そしたらそうでもありませんでした。ぴーかー？ どちらかというと「見た目は天使、ココロはオッサン」のクマちゃん大暴れ映画「デッド」に近い作品でした。

ちなみに当方ポケモンの知識ほぼゼロ、たまにネットで流れてくるポケモン漫画で「電流を出す」「かわいい」「黄色い」「フサフサ」「主人公はサトシ」「かわいい」ということしか知りません。そんなわたくしでもこの映画が楽しめるのかしら？！

結果、とても楽しめました。

舞台となっているライムシティの造形が素晴らしい。ロンドンであり、トーキョーであり、香港であり、バンクーバーであり、ロンドン以外の大陸内の欧州の都市であったりする、どこかでみたことのある特徴的な高層ビルが立ち並ぶ近代的な街と、JR渋谷駅ガード下を思わせる猥雑な通りや、自然豊かな湖水地方らしい風景、、物語のラストに出てくる駅のような建物はなんとなく香港中環のHSBC本店を思わせるものであったり。だれかの記憶の中にありそでなさそな住み心地良さそうな都市。ここで暮らすのは楽しそうだなと思える街。気に入った、とても気に入った。私もここで暮らしてうっかり悪いことをして、ケン・ワタナベ演じるヨシダ警部補に逮捕してもらいたい。なんだったらケン・ワタナベの相棒のブルーに捕まってもいい。そう思わせる素晴らしい都市設計。

物語は他愛もない可愛らしいお話ですが、ピカチュウのことをなにも知らなくても楽しめるよいお話でした。かわいらしかった。そして今頃、ポケモンGOを始めたわたくし。すべてのモンスターがうちの猫のウカちゃんに見えるんですもの、もういいよ、あのゲームの中前は「ウカちゃんGO」で。

これに伴いポケモンウォッチを導入して、健康づくりを強化したほうがいいのかしらどうかしら・・・。始めて2日でレベル13になって、ポケモン120体ほど捕まえちゃったんですけど、わたくし・・・