秋田犬吠える全部雪のせいだ/レンジー親子と行く一泊二日秋田の旅/秋田県立美術館 特別展『師・黒田清輝 妻・鴇田とみ 藤田嗣治 東京美術学校から渡仏へ』

秋田行ってきた。出発する日の朝、バックパックに荷詰めをしていると「一緒に行きたい」とレンジーも言ってきたので連れていきました。旅先から内輪で使うためのレンジー自作スタンプをせっせと作成し、友人らに送っていました。レンジーは雪の秋田にとても似合う。そして秋田はとても恐ろしいところ! 一晩で2kgくらいツルッと増える恐怖の美食の地! 比内地鶏おいしかったです、うふふ。

ラウンジでおかきを勧めてくれるレンジー

初めての飛行機に興奮を隠しきれないレンジー

初めての雪景色に言葉を失うレンジー

雪に飛び込んでみたレンジー

雪から助け出されたあと

市内の商業施設で「チャリできた!」的なことをしたいと言い張るレンジー

秋田県立美術館で、圧倒的な安藤忠雄感に打ちのめされるレンジー

秋田空港のハチ公像と戯れるレンジー

機内ですべての旅人の安全を祈願するレンジー

あぁ楽しかった。秋田県立美術館では、特別展『師・黒田清輝 妻・鴇田とみ 藤田嗣治 東京美術学校から渡仏へ』を鑑賞。フジタの最初のお嫁ちゃんの鴇田とみさんがこの美術館に寄贈した藤田との新婚時代にやりとりした手紙などをもとに、若き藤田がどのように生き画家として成長していったかを探る特別展。
この美術館はとても好き。忠雄的なあまりに忠雄的な空間だけど、ギャラリーで展示を見たあと二階に降りて藤田嗣治の巨大作品「秋田の行事(『秋田の行事』には谷垣源次郎みたいなひとが中央にいます)」をじっくりと鑑賞して、千秋公園を見上げる水辺のカフェで一息つく、この流れが本当に最高。

黒田清輝というひとは薩摩藩士の子で、もともと法律の勉強しようとフランスに留学したのに、パリで「なんだよ、絵ってすげえじゃん、いけるじゃん!」と突然目覚め転身した人、控えめに言って天才。藤田嗣治の父親は軍医、森鴎外の後任として最高位の陸軍軍医総監(中将相当)にまで出世をした人物。森鴎外がうっかり「息子さんには絵でもやらせてみたらどうかね」と勧めたりしたもんだから、そこから始まったレオナール・フジタの一大冒険絵巻! そらーそんだけ裕福だったら戦時下のあのパリでもあれだけ自分の活動に没頭出来ますよね、そうですよね!!! 

鴇田さんに世界各地から手紙を送ったフジタですが、その中には百年前の香港の絵葉書とかフランスのファッション誌なども含まれていて、それらも直筆の手紙とともに惜しみなく展示されていました。当時の風俗を知る史料としても見応えある内容でした。色白のフランス娘マドレーヌちゃんに心を奪われたフジタが、秋田に足繁く通ったのも陶器のような肌を持つ色白の秋田美人たちに会いたかったからなんだろうな、とかそういうことに思いを馳せたり。

この前の正倉院展で森鴎外が正倉院の宝物をどう管理していくか道筋をつけたということを初めて知って、なんかちょっと見直した。このあたりの時代、手塚治虫の絵柄で漫画化してくれてたら楽しかったのに、「由季江さん まことに失礼する」な感じで。とりあえずこのあたりから読んでみようと思います。

2 COMMENTS

ukasuga

楽しかったみたい。「次は入出国検査をしてみたい」といってます。どうしましょう!!!

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