市川崑「女王蜂」

十(通常盤)(特典なし)

あ、間違えた、こっちこっち。

女王蜂[東宝DVD名作セレクション]

作品概要はWikipediaから。
1978年(昭和53年)2月11日に公開された日本映画。横溝正史作の同名の長編推理小説の映画化作品の一つである。製作は東宝映画、配給は東宝。監督は市川崑、主演は石坂浩二。

録画しておいたのを見た。

市川崑監督のこのときの映画作りは大変なハイペースで、1年に1本横溝正史シリーズを作ってる。しかも2時間超えの長編ばかり。

『犬神家の一族』(1976年、角川春樹事務所)

 

『悪魔の手毬唄』(1977年、東宝)

 

『獄門島』(1977年、東宝)

 

『女王蜂』(1978年、東宝)

 

『病院坂の首縊りの家』(1979年、東宝)

 

女王蜂は、伊豆と京都とちょっぴり能登を舞台にしたミステリー。戦前・戦中が素晴らしい流れでリズミカルに描かれ(ここでもひとり早速死んでる)、戦後の昭和27年、伊豆山中のお屋敷の時計塔で青年がドバシャーと死ぬところから本格的に物語が始まる。ぎゃー。食事中に見始めるものではなかった、ぎゃー。

女優陣がすごい。岸惠子(お美しい)、司葉子、高峰三枝子、白石加代子、舞台は昭和27年なのになぜか聖子ちゃんカットのヒロインは中井貴恵(中井貴一のお姉さん)。草笛光子と坂口良子も当然出ている。坂口良子のかわいらしさときたら。

俳優陣もすごい。ヒロインの養父役が仲代達矢、このとき44歳。44歳でこの貫禄。ジャニーズでいうと、国分太一や松岡昌宏がその年頃なんですが、恐ろしいな、昭和の44歳の貫禄ときたら。沖雅也も出ていたのでうっかりWikipediaを読み、「親父、涅槃で待つ」といわれた「親父」の人の項目まで読んでしまい、人生のなんたるかを考えてしまう。

こういう古い映画って、出ている俳優や当時の風景や人々の装いや小道具なんかをみて懐かしむ側面もある。1978年の京都って盆地中にあんなに黒い屋根が続いていたんだと驚いたりした。あの風景はもうCGでしか再現できないんだろうな。

お話は「え、その動機弱くない?」「いやいや、ヒロイン! 岸恵子の決死のメッセージをなんとするー」というものがところどころあったけど、当時はそんなに問題になることはなかったのかな。みんなドバシャーを見たかったのかもしれないし。ドバシャーが5回くらいあったからねぇ、「またこのお屋敷で殺人事件とか起きるのでしょうか」とか物騒なセリフを聞けるのは金田一耕助シリーズだけ!!

いやぁー仲代達矢がかっこよかった。日本海生まれの謎めいた(なに考えているかわからない)男を演じた仲代達矢が、鶴見中尉みたいでかっこよかったです。
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いずれにしろ早く大泉洋に金田一耕助をやらせるべきですよ。「女王蜂」の石坂浩二は三十代後半ですよ。いまの大泉洋(47歳)でギリッギリですよ。もうほんとギリッギリ、早く早く!!

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2 COMMENTS

いち

今の人の外見と比べると、最低でも10歳は違うよねえ。
あと、昔の血糊、濃度が濃い気がする!

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ukasuga

岸恵子の妖怪トシトラズとはまた別の貫禄・・・。なぜ? 社会情勢の変化? 

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