友人にウカ様を預け、後半はずっと実家に。車運転してみたり、プチ春山登山したり、両親と温泉に行ったり、母の誕生日をお祝いしたり、たいそう満喫してきましたことよ。
ウカ様を預かってもらった人から「もうすっかりウチの子です」という写メールが毎日届きました。先方の腹の上に寝た写真ばかりが届くのです。きぃぃっ！ そのたびに歯噛みしながらも、自分ところにウカ様を連れて帰ってきたら、その瞬間からまた愛情の再構築ができるのかと思い、気を取り直しました。『博士の愛した数式』みたいだなー。
以下、最近読んだ本。
銭売り賽蔵
山本 一力
道三堀のさくら
山本 一力
夜の公園
川上 弘美
おめでとう
川上 弘美
椰子・椰子
川上 弘美, 山口 マオ
物語が、始まる
川上 弘美
爆発道祖神
町田 康
キッチン
吉本 ばなな
東京奇譚集
村上 春樹
『銭売り賽蔵』江戸時代の貨幣の流通について詳しく知ることができます。『道三堀の桜』深川の水売りの話、ニュービジネスを考えるくだりはちょっと突飛に思えなくもないのですが、実際そういう商いをした人もいたのかもしれんね、お蕎麦が食べたくなりました。『夜の公園』かなしいなぁ。『おめでとう』短編集、収録されている最後の作品『おめでとう』は『春と修羅』のような悲しさに満ちていました。『椰子・椰子』川上さんの世界にどっぷりひたれる童話。『物語が始まる』傑作。『爆発道祖神』文と写真・町田康。『キッチン』こういう話だったのか。『東京奇譚集』美しい旋律のよい作品集、2005年の村上春樹さんの文章には「メリルリンチ」「品川の高層マンション」「トイザらス」「スターバックス」「アルマーニの眼鏡」といった単語が出てくるのかとびっくりしました。だけど、「かたちのよい乳房」も相変わらず出てきます。うふふ。川上弘美さん、イッキ読みしすぎちゃいました。今週から何を読もうかしら。