壇上の詩人のジャケツの黒さかな/作家による自作朗読&トーク 「町田 康」


NHK文化センター、青山教室で。
私があともう一世代早く生まれて、町田町蔵の時代に居合わせたりしたらまた違った展開になっていたのかもしれませんが、私が音楽を聴き始めた頃にはすでにもう伝説の人で、音楽よりは小説でより深く接してる町田康さん自身による朗読会。題材は講談社「浄土」から、建前のない清々しい街を描いた「本音街(ほんねがい)」を。
思ったよりも低い落ち着いた声で、意外。髪型こそ中川敬さんらと同じ地平線の上にいらっしゃいますが、あれ、この人て、もしかして二宮清純とかえもやんとかそっちの顔立ちなんじゃないの、と思ったり。メガネのせいかもしれないんですが。
30分ほどの朗読のあと、この小説を描いた背景などについての著者自らの解説。それは作家の書く技術の開陳の作業でもあり、しかしそんなさなかに「大木こだま・ひびきって知ってますか?」というセリフに会場中がずこーっとなったり。自分で書いててニヤニヤしちゃってニヤニヤするだけならまだしもゲラゲラ笑っちゃったり、別の朗読会でこの「本音街」を朗読したとき、山田詠美さんらの前でゲラゲラ笑って涙流してしまいましたのよ、ほほほほん、といったお話まで。編集者とそんなに綿密な打ち合わせはしない、できるだけ初見で楽しませたいじゃん、などと、いろいろな話がポンポン飛び出てきて大変楽しい刺激的な時間を過ごすことができました。あぁ楽しかった。
NHKのカルチャーセンターあなどれないですわ、浄土読み返すわー。
自分メモ;台風26号で伊豆大島で甚大な被害が。痛ましい。
自分メモ:決算書類提出終了ー。清々しい!!とてもすがすがしい!!!

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