2013年アメリカ映画。R13。
両親を不慮の事故でなくした少女と、森に隠されたようにひっそりと建つ家で病と闘う少年の心の触れ合い、また、その少年家族と少女の穏やかな交流を描いたハートウォーミングストーリー。見終わったあとは執念と呼んでもいい母親の愛情の深さ、慈愛というには言葉が足りないほどの父親の心の広さに心打たれることでしょう。おじいちゃん役のピーター・フォンダがかっこいいぞ!
U・SO・DE・SU! お父さん役がマイケル・シャノンですからね、そんなことあるわけないじゃないですか! 物語の終盤の終盤、マイケル・シャノンが月島軍曹みたいな目に遭うところでは、うぎゃああと声を出してしまい、猫に遠吠えで応えられた。アメリカの実話です、と言われても納得してしまいそうな出来でした。面白かったです。
原題は「The Harvest」というのですが、邦題は「ユージュアル・ネイバー」という。なんだそら。そんなこと映画のなかでひとっことも言ってないです。一瞬原題に見えそうなタイトルなのもよろしくない、ちょっと冒涜系邦題では? こういうタイプの冒涜をするくらいならば、ジャケットを黄色多めのハートウォーミング系デザインに変えて、うっかりデートムービーにやってきた観客カップルをどん底に突き落とすくらいのことをしてもよかったのでは?
アメリカ版はマイケル・シャノンに焦点をあてたもっとおどろおどろしいジャケットでした。さすが、あたいのマイケル・シャノン先生!! さて、マイケル・シャノン作品を見るならこの3本を! いやほんとうにいい役者さん。大好きです。