あらすじはWikipediaから。
3人の高齢者が長年働いていた会社が買収され、会社が積み立てていた従業員のための年金が再編費用に回されてしまった。3人は絶望の淵に立たされたが、そのうちの一人が銀行強盗を目撃し、事態を打開する策を思いつく。自分たちの年金だったはずのお金を保有する銀行を襲って、老後の資金を取り返してしまえば良いではないかと。
モーガン・フリーマン、マイケル・ケイン、アラン・アーキンが主演なのです。モーガン・フリーマンが主役で、銀行強盗がテーマで、アメリカが舞台で、ケン・ローチ監督が撮ってるわけでもない年金ぐらしご老人たちの物語とくれば、誰一人不幸にならない(なるとしたら追う警察組織と襲われる銀行くらい)誰一人死んだりしないほっこりご老人コメディに違いないと見る前からわかっていたのですが、ともあれお気楽な映画を見たくて見た。
吹替版で見たのですが、声優のみなさんもよい配役。モーガン・フリーマンは坂口芳貞さん(故人)、マイケル・ケインは有本欽隆さん(故人)、アラン・アーキンは糸博さん(現役)。モーガン・フリーマンはいま84歳、マイケル・ケインは88歳、アラン・アーキンは87歳なんだけど、3人とも100歳まで現役やりそうですよね。クリント・イーストウッドなんて91歳ですからね、まだ仕事してますよ、まだなにか撮りそうですよ! ハリウッドもお達者クラブすぎるぜ!
この3人を追う刑事がマット・ディロンで、ぎゃああー色褪せぬぅー色褪せぬなにかーー!! 声は津田健次郎さん。冒頭の取調室からやたらいい声が聞こえる、楽しい吹替版です。こういう映画のお約束で、ちょっとポンコツな刑事っていうところも見どころです。
さて映画のお話。
勤めていた会社が買収され、それに伴い年金がなくなった、年間45,000ドル(今日の為替で500万)の年金が失われた、馴染みのカフェでもおやつのパイを我慢しなくちゃいけない、飛行機の距離の孫にも会えない、俺達の老後はなんだったんた、てんで銀行強盗をするわけですが、年間500万の企業年金かー手厚いーーートヨタ並!! それだけもらっていても老後になじみのカフェでおやつのパイを我慢しなくてはいけないの? 主人公は娘と孫のために住宅ローンを抱えていたみたいだけど、そういう暮らし方が一般的なのかしら。あるいは老後資金は企業年金全振り、投資もそこそこorガンガン、手堅い現金貯金はそんなない、という感じなのかな?
アメリカのご老人の生活コストはどのくらいなのか興味がわき、「老後の1億をとろかす州ごとランキング」という記事に当たった。ハワイが最速で13年で1億使い果たし、ミシシッピ州、アーカンソー州、テネシー州、カンサス州、オクラホマ州だと倍近くの24年間暮らせるとのこと。ミシシッピ川流域ってことか、うーん、そうかーミシシッピ川流域か。ミシシッピ川流域だとこういう映画がありますけれども、そうなのか、このへんで、ふむぅ。
貧困世帯がモーテルに月極料金で暮らすけど、やっぱりうまくいかない話。そのホテルで働く役でウィレム・デフォーが出てます。
川の中州で暮らしているワケアリ男マシュー・マコノヒーと地元の少年たちとの交流を描いた作品。中洲!
暇を持て余した若者が、兄(マシュー・マコノヒー)が追ってる事件の容疑者とあんなことやこんなことをしそうになっちゃうお話。全部暑さのせいだ。
平凡な主婦二人が楽しいけど平凡に無事終わるはずだった週末旅行で大変な目に遭っちゃう名作。全部ジョニー・デップのせいだ。
ルイジアナが舞台。川の中州でひっそり存在するヒッピー村のようなコミュニティ「バスタブ島」で生まれ育った少女が、病気の父親のために大冒険する話。中洲!
まぁなんというか、日本でもアメリカでも年金暮らしを謳歌するなら、まずは元気に長生きするってことですね。がんばろうぜ!