犬の映画が見たくて見ました。舞台はアルプス。
あらすじはwowwwから。
少年と犬の絆を綴ったヒット作「ベル&セバスチャン」の続編。
1945年9月のフランス、アルプス山麓の村。血のつながらない“おじいちゃん”セザール、そして愛犬ベルと暮らす孤児の少年セバスチャンは、レジスタンスに加わっていたセザールのめいで、彼にとっても姉のような存在であるアンジェリーナの帰りを待ちわびていた。だが彼女の乗った飛行機がアルプス山脈のイタリア側に激突し、消息を絶ってしまう。彼女の生存を信じるセバスチャンは、ベルとともに現地へと旅立つのだが……。
この作品にはっ、映画に必要なものがっ、すべてっ備わっているっ! ときに猛威を振るが美しく雄大な自然、野生の動物っ(一部CGかな?)、隣国同士で起きてしまった戦争とその爪痕っ、家族の愛っ、国境を越えて出会った人々のやさしさっ、若かりし頃のほろ苦い恋の思い出っ、少年と少女の出会いっ、友情っ、初恋めいたものっ、白い犬っ、白くて賢くて大きい犬っ、白くて賢くて美しくて大きな犬っ、白くて賢くて美しくて勇敢な大きな犬っ、白くて賢くて美しくて勇敢で大きな比類なき犬っ!!!! 犬っ!!!
自然を相手に男が立ち向かっていくというあたり、レオナルド・ディカプリオの「レヴェナント」みたいーと思ったけど、年齢的にやっぱりゴールデンカムイのアシリパさんとレタラの組み合わせが近いよね。
細かいところに突っ込みだすといろいろあのそのな感じもするのですが、アルプスの自然が美しいし、なにしろ白い犬が素晴らしいので、おじいちゃん(正確にはおじいちゃんではない血縁関係)が映画的に笑える範囲でひどい目にあうところなどはまぁご愛嬌ということで、兎にも角にも白い犬ですよ! グレートピレニーズ犬ですよ!
映画を見たあとで知ったのですが、これはかつてNHKで放映されていたアニメ作品「名犬ジョリィ」が原作作品。
もっと正確に言うと「名犬ジョリィ」はフランス人作家セシル・オーブリーの文学作品『ベルとセバスチャン Belle et Sébastien 』が原作で、この作品はその文学作品を映画化したもの、しかも第一作「ベルとセバスチャン」が先に公開されており、私が見たのは「ベル&セバスチャン 新たな旅立ち」という続編。わたしゃてっきり「新たな旅立ち」が本邦で勝手につけられたゆるふわ邦題かと思い、前後を確かめずに見てしまいましたが、そうか二作目だったのか。第一作目もみなくては。つまり、わたしはゆるふわ邦題のせいで映画を見る順番を間違えたというわけです、ギャフン、ゆるふわ邦題を警戒しすぎた。
しかし、名犬ジョリィってこんなに大変な目に遭う話でしたっけー!? こんなに男女の苦い恋の思い出がないまぜになってしまった話だったんでしたっけー!? もっとこう無邪気な作品だった記憶が・・・。
アルプスの少女ハイジもそうですが、欧州山岳地帯児童文学は、複雑な家庭の事情の子を割と真正面から描くものですね。いや赤毛のアンもどちらかというと複雑、欧米児童文学はどちらかというとこっちがスタンダードなのか。
ワンちゃん飼っている方はぜひー。こんなワンちゃんと一緒に暮らしたら人生変わっちゃうなとガクガクブルブルしながら鑑賞いたしました。Amazon Prime Video で。台湾版のタイトルがかわいいですぞ。