神頼みより安上がり

日経新聞:【調査】20~30代「投票するなら民主党だけど、どうせ自民勝つ」→「民主党が勝つ気がしてきた、1票で政治変わるかな」に変化
そりゃあ一票くらいじゃ変わらないかもしれないですが、世の中には真剣にその一票の使い道を考えている人もいるわけですから、ちったぁつきあってやってあげましょうよ、と私は思うのです。「どこがやっても同じ」という方には、それならそれで白票という意思表示をしていただきたい。こんな突っ込みどころ満載の時代に参政権が選挙だけっつーのも無理があるとは思いますが、それでも意思表示だけはしておかないと、また税金あがったときに文句もいえないわよ。
先導者・赤い雪崩低気圧のせいかなんだか知らないけど、眠くて眠くて仕方ない。あぁ、眠い眠い。大江戸線の中でうとうと、有楽町線の中でうとうと、京葉線の中でうとうと、小刻みに目を閉じても全然眠気が取れない。そんな中、黒き新田次郎の「先導者・赤い雪崩」を読み終わる。現代のサーフィンかなにかのように、山登りが娯楽だった時代の山を舞台にした短編集。どの話も必ず人が死ぬ。ナンパな山登り、硬派な山登り、それらの思いをあっさりとくつがえす気楽な気持ちで山にやってきた足手まといになる女たち。松本清張の小説のような男女の愛憎がベースになったどろどろしたお話が多く、新田次郎さんのイメージがちょっと変わる。八ヶ岳にいないはずの雷鳥を写した一枚の写真が招く悲劇の物語『まぼろしの雷鳥』は、科学ドキュメントの香りもする秀作。しかし、ノワール新田次郎、昭和三十年代のレジャー事情がわかってなかなか興味深いです。時代は変わるようでいて変わっていないことにも。

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