あらすじはWikipediaから。
インチキな通知文を信じ込み、当っていない賞金を手に入れるために父子がモンタナ州からネブラスカ州を目指す。その道中立ち寄った父の故郷で、昔の共同経営者だった父の友人や親戚、知人と出会う。
アメリカ映画ってすごいなー。田舎町のちょっと冴えない独身男性とか、その独身男性のもっと冴えないお兄ちゃんとか、その兄弟を育て上げた口やかましくて汚い言葉を平気で使うばあちゃん(主人公の母)とか、そのばあちゃんの罵詈雑言を毎日聞きながら暮らしてるじいちゃん(主人公の父)、そのおじいちゃんの過去の同僚でいやぁな奴とか素直で純朴なおばあちゃんとかもっとよぼよぼのおじいちゃんとか、その独身男性のやっぱり冴えない元カノとか・・・。
アメリカの俳優界、引き出し多すぎ!!!
映画に見えないくらいみなさんリアルなキャラクターですわ!
うわー、このばあちゃん、うちのお母さんとおんなじこというー、そしてじいちゃんの口ごたえ、うちのお父さんと一緒ー、そんでお兄ちゃんは淡々とことにあたってるのに、次男坊は超オロオロして父ちゃんをフォローしてるー、その図式も我が家と一緒!!!
モンタナからネブラスカまでの846マイル(1350km)の、老人と息子のよいロード・ムービーでした。モンタナ、サウスダコタ、ワイオミング、ネブラスカのリンカーンまで、google map で彼らが通ったであろう道をたどると、おぉー、アメリカって本当に広い、ストリートビューでちらっと見てもどこまで行っても空と畑だけ・・・アメリカ・・・広いなぁ。。。
日本でいったら後期高齢者って年代よねーといった感じのヨボヨボしたじいさまを演じたブルース・ダーン(本作品でカンヌ国際映画祭男優賞受賞)も、このじいさまを支える、たまに思い切ったことをする孝行息子を演じたウィル・フォーテ、どちらも素晴らしかった。ブルース・ダーンが78歳、ウィル・フォーテが44歳、かなり実年齢に近い「親子」のキャスティングでしたね。
「ルター派のとなりになんて埋められたくないわ」とかすごいな、ばあさま。