夏の袋帯-鯉!


水戸黄門が信州を訪ねるときは、佐久の鯉をからめたネタが多かったような気がしますが、どうでしたでしょうか? 撫松庵さんの夏の帯です。広島ファンというわけでもないですが、鯉の帯。刺繍がリアルでステキです。えへへへへへへへへへへ。なんだかとても嬉しくって楽しい帯です。えへへへへへへへ。さーて、夏大島やら駒上布やらに色の濃い着物に締めるぞー。締めまくるぞー。
※同じ柄の黒色バージョンが松屋銀座でバーゲンに出ています。黒もさんざん迷ったんだけど、白い着物用に先日紅型の帯を買ってしまったので今回は見送りました。鯉の帯、気になる人は急げ、I・SO・GE! ちなみにポリエステルです、夏だから気楽にね。
紅型の帯というのは・・・
先日、越後上布を着てゑり華さんに遊びに行ったときのこと。シャチョさんに「(うちで買った着物じゃないってことはよくわかっているんですが)そんなにいい着物を着ているなら、それに見合った帯をしてほしいなぁ」といわれ、ガガーリンと! いやね、あたしもなんとなくわかっていたんです、自分が着ている着物と帯がなんとなーく格が違うということを。痛いところ突かれてうぅとたじろいでいるところに、居合わせた店員さんが「そうねぇ、どってことない着物にいい帯を締めて着物の格をあげさせるってことはアリだけどね」と言ったあと一拍おいて、「帯は落とせないものねぇ」と。うぅ。おろおろ。帯の格は着物より落とせないんじゃよ。
これはいくつかの教訓が隠されている。ひとつは着物だけが立派すぎたこと(分不相応だったとは思いたくないのですが、手持ちの帯の数が少なすぎました、いや、そういうのを分不相応というのじゃよ、スガヤン)、着物に限っていえば、一点豪華主義じゃその持ち物が気の毒だってこと。以前、どってことない小紋を着た方が北村武資さんの羅の帯をあてたとき、その方全体がぱぁっと光り輝いた瞬間を見たことがあります。つまりは、帯というものはそういう役目を持っているのよね。そんなことを考えながら、シャチョさんがにやにやしながら出してきたのが、竹布に紅型を描いた帯で、私が着ていた越後どんが「やーん、あたいあの人に巻かれたいわー」とスタンド使いとスタンド使いが呼び合うかのようにして叫びだしたので、我が家にお嫁入りすることが決まりました。そのときの社長の溜飲の下がった顔といったら! あぁ、しかし、ジョジョの奇妙なキモノミチよ、ヨヨヨ。

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