香港映画「誰がための日々」
「アマプラに知らない香港映画がある、見てみようー」と気軽に見始めた。原題は「一念無明」、英題は「Mad World」。
介護うつの青年の物語か、ふむふむ、インファナル・アフェアで見たことのある俳優さんが親子役で出演している、むむ、香港の極小アパートってこんなに狭いの? 小さいの? 二畳くらいしかないんじゃないの? 部屋の半分の面積を占める二段ベッドに還暦の父親と三十過ぎの息子が眠る。隣の部屋には広東省からビザなしでやってきたシングルマザーとその息子が。あの街中のアパートのなかはこんなふうになっていたのかと衝撃を持って見た。
監督は撮影当時若干27歳のウォン・ジョン、3000万の低予算で本作を制作。主演のショーン・ユーとエリック・ツァンは脚本に心を打たれノーギャラで参加。ラストシーンは希望の光なのか、あるいは最悪の事態の一歩手前なのか。
わかりやすい悲しさに満ちた映画というわけでもないし、もちろんスカッとする話ではありません。かといって見る人を選ぶというようなものでもないです。全員に見ろとはいわないけれど、見る機会があるならば一度は見てほしい素晴らしい作品です。100分映画。
イタリア映画「公務員万歳!」
政府の地方公務員削減計画に伴いリストラ候補の遡上にあがった実家暮らし・ママの料理が大好きな主人公、「のがしてなるものかっ!この公務員天国っ!」とばかり頑なに辞令を回避し続けた結果、なぜかノルウェーのベルゲンにまで飛ばされて・・・・。
あまり期待せずに見ていたのだけど開始10分くらいで引き込まれ、我が家の映画席(足乗せのあるリクライニングチェア、オプションで猫のゴロゴロ寝もついてきます)に移動してしっかりと見た。異動先に船で向かうシーンがあり、「あぁっ、この港町っ、見覚えがあるっ、ベルゲンだっ!! コロナ前に行ったところだっ!」とさらに作品にのめり込む。旅行中口内炎がひどくなり、欧州で流通している口内炎軟膏を買い求めたお店もちらっと映った。ベルゲーン! あのときの優しい店員さーーん、ありがとう!!
皮肉と頓知と風刺の効いた思いの外楽しい作品でした。お時間ありましたらぜひ。100分映画。
韓国映画「正しい日 間違えた日」
香港映画が苛烈な刑事映画やアクション映画ばかりでなく胸にズシンと来るヒューマンドラマがあるように(誰がための日々みたいな)、韓国映画にも掴みどころのないぽやんぽやんとした作品があるっ、それが本作。こんなぽやんぽやんとしたふわふわとした作品もあるのか。なんと。ぽやんぽやんとしていた、とてもぽやんぽやんとしていた。韓国映画ならばなんでも見てみようという方、どうぞ。
ブラジル映画「バクラウ」
なんというのでしょう、因習の村の物語? 南米大陸のミッドサマー? ブラジルの八つ墓村? あるいは実写版諸星大二郎? 好きな人は好きな作品だと思います。ブラジル映画なんてなかなか見られないので、ご興味ある方ぜひ。
漫画「東京喰種」
ヤングジャンプで連載されていた人気作。全14巻がKindle unlimited で解放されていたので全巻読んでみた。なんだよぅ、第14巻の最終話はただの「第一部完」ではないですか、まだ続きがあるのか。
ゴールデンカムイって偉大だよね。ゾンビも吸血鬼も超能力も出てこなくて、生身の人間が自分の体で戦うんだもの、偉大だわ。
山崎元「図解 山崎元のお金に強くなる!」
新社会人向けの本だったーーー!でも私にも役立つところがあった。
エミン・ユルマズ「米中覇権戦争で加速する世界秩序の再編 日本経済復活への新シナリオ 」
しかしちょっと持ち上げ過ぎでは? 親日家すぎるのでは? 2021年9月の本。
目指してくれよ、世界のマネー!
25万でノルウェー往復・ホテル付きが実現する時代よ、早く戻ってきておくれ!