自分はこう生きる

仕事の資料で手にした本にいい言葉が書いてあったので、写し書きいたします。
日々ごゆだんなきよう―幸せを呼ぶ礼法入門礼法に気をつけると、今度は他人の無作法が目につきます。これは実に悲しいことです。この気持ちはきちんと処理しなければなりません。自分が礼を尽くしても非礼な人にどう対応するか。そのときは「他人はどうでもいいじゃないか」と思い切ることです。相手のことはいいのです。自分がどうあるべきかが大切なのです。
相手がたとえマナーが悪くても、その人をそのまま受け入れるのが本当の礼法です。
禅で「無念の念を念として」という言葉があります。元々人間はなにもない、無垢で純粋な存在です。その人間が自分の信念だけを自分の中に植えつけ、ほかは雑念として切り捨てる。その信念を崩されることなく社会の中で暮らしていくことができるか、それを無念の念といいます。
他人をすべて受け入れることは難しいけれど、マナーの世界では、受け入れてみましょう。どうしても気になって仕方がないときは、私は呪文のように心の中で唱えるのです。「他人はどうでもいいじゃないか」。そうすると言霊の力でしょうか。不思議と相手の非礼が気にならなくなります。

日々ごゆだんなきよう―幸せを呼ぶ礼法入門 上田 宗冏

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください