あと一年早く読んでいれば! -悪への招待状-

悪への招待状―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書)
悪への招待状―幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ (集英社新書) 小林 恭二
幕末の歌舞伎小屋へ現代人を招き、当時の空気感や風俗を案内しながら、河竹黙阿弥の歌舞伎「三人吉三」を紐解くという話。幕末にはなにもお武家さんばかりでなく、庶民ももちろん暮らしていたわけですが、その庶民はというと「できることなら楽して遊んで暮らしたい」というもので、勤勉とは程遠いやぶれかぶれな人生観に彩られた人たちが多かったらしく、タイトルの「悪」というのは、そんな人たちであふれかえったこの時代の空気そのものを指しています。
むー三人吉三ってこういう話だったのかー。こうやって文章にして読むとよく理解できました。三人吉三はコクーン歌舞伎で見たんだけど、まぁ一度見たからこそ読んで面白かったわけで、また今度歌舞伎座にでも見にいけばいいわよね。
知らざあいってきかせやしょう。河竹黙阿弥っちゅう人は俳句の点つけもやるような人で、だから、季節のものが美しく織り込まれている七五調の歯切れのよい台詞があんなに魅力的なんですな。
この本、江戸時代末期の空気をかなり正確に書きあらわしているようで、かなり勉強になりました。歌舞伎についての認識もちょっと変わるかもしれません。ご興味のある方是非!
ところで土曜日の日ハム対中日戦、豊島というドラフト六巡目で入団した投手が1イニング登板したんだけど、この子が中村ノリをゴロにしとめっちゃったり大活躍。そしたらサンスポにこんな記事が。
12歳で父・敏明さんが急性心筋梗塞(こうそく)で他界し、翌年には母・ゆみ子さんを乳がんで亡くした。この日は、東京ドームに招いた親代わりの姉・岩本一美さん(31)の前で快投。「辛いこともあったけれど、強くしてくれたのも野球のおかげですね」。
おろろーん、おばちゃん、応援するようー!!!

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