頭モジャモジャ千秋様! シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ


東京国際フォーラムAホールにて。若きマエストロ、グスターボ・ドゥダメル率いる、シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの若く厚みのある音のさわやかな(今、猫が机に飛び乗ろうとしてずっこけました)オーケストラを! シモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラとは、ベネズエラの国家事業のひとつでもある音楽プログラムで、その設立の趣旨は、クラシック音楽を演奏させることによって、貧しい子供たちを善良な市民に育成し、麻薬や犯罪から守り、社会の発展に寄与させることができるというというもの。ステージの上には十代・二十代の若き演奏者たちでいっぱい。百人近くいる彼らをまるでひとつの生き物のように指揮するドゥダメルは、1981年生まれの27歳。本当に若くてぴちぴちの血色の良いステージ。色でたとえれば薔薇色の頬のようなみずみずしさ。音がすごくやわらかいの。楽器ってこんなに複雑な音を出せるんだと何度も驚かされるの。
昨日の東京芸術劇場大ホールの様子が素晴らしかったと、各方面からおすすめいただき、今日当日券で入ってみました。当日券でこんなに前でいいのかなぁといういい席で、2時間半十分に堪能。クラシック音楽に詳しくないので的確な感想を述べることができないのですが、この人が天才と呼ばれる理由がなんとなくわかったような気がしました。座席で聞いているだけで鼻の奥がツンとなるような思いを何度か味わう。若さと力を感じる。
長い長いアンコールの後、一瞬ステージの上の照明が落ち、さきほどまで黒いドレッシーな装いだった彼らが、ベネズエラの国旗をデザインしたスポーツジャンパーに着替える。一度ステージから降りたグスターボ・ドゥダメルが戻ってきて、あの「マンボ!」をやってくれました。これは確かに初めて目にしたら楽しくて踊りだしてしまうかも。あぁ、これかーと楽しい時間を味わう。
彼らの動画をリンクしておきますので、ぜひごらんになって下さい!
http://jp.youtube.com/watch?v=S6q7RCAcaBk
のだめカンタービレを読み返したくなりましたよ。
でも、5000席もある東京国際フォーラムAホールは、彼らと一体感を味わうにはちょっとハコが大きすぎたのかもしれません。昨日の座席数2000席の芸術劇場で見たかったかも。なし崩し的にステージが終わってしまって、そこが大変残念でした。もっとよかったはずなのに、大ホールを選んだばっかりに、いろいろが噛みあってなくて、もったいない印象を受けました。
その後、金色にきらきらしているTOKIAでお酒飲んで帰りました。
東京ってきらきらしていていいわねぇ。もっと、おでかけして暮らそうっと。
補足情報:さとなおブログ
グスターボ・ドゥダメル指揮シモン・ボリバル・ユース・オケ初来日公演 初日
ドゥダメル初来日公演2日日
東京国際フォーラムAホールは、以前、ジョアン・ジルベルトを見たことがあります。『きゃーおじいちゃん、寝ちゃダメ!』と声をかけたくなるくらいの前の席だったのですが、あれくらいののんびりした巨人だと、逆に小さいハコでも大きいハコでもどっちでもいいんですけど、そのずっと前に見たエルビス・コステロはホールCとかだったような記憶がございます。大きすぎなくていいなーと思ったもんですよ。
しかし、昨夜はその「ジョアン・ジルベルト」の名前が思い出せなくて、「アントニオ・ カルロス・ジョビンの上に位置する人で、、セルジオ・メンデス・・・いや違う・・・!」などともんどり打ちました。

人気があるのはこのアルバムみたいです。
フィエスタ
フィエスタ ドゥダメル(グスターボ),カステジャーノス,バーンスタイン,レブエルタス,カレーニョ,エステベス,マルケス,ヒナステラ,シモン・ボリヴァル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラ

2 COMMENTS

さよ

楽しそうなコンサートの雰囲気が伝わってきます。羨ましい~ⅴ 
ホルン振り上げてるこの写真は、まさに「のだめ」のSオケですね(^^)
それにしても、ラテン系オーケストラって、どこもサービス精神旺盛なのかしら?と思いました。
というのも、去年、同じホールでスペインのビルバオ交響楽団の演奏を聴く機会があったのですが、このオーケストラがとんでもなくお茶目な集団だったからなんです。
楽団員着席後、余裕たっぷりに登場した恰幅の良いおじさん(いや、意外と若かったかも)をコンマスと思い拍手送ったら、しっかり一般プレイヤー席に座ってくれて、そのあと小走りで本物のコンマス登場。彼は指揮者と偽コンマス、二人と握手交わしてさらに笑いを取りました。
コンサート終了後も、プレイヤー同士で写真撮ったり客席撮ったり、と最後まで笑わせてくれました。
国際フォーラムのAホールって、演奏者の表現力も勿論あるのでしょうけれど、音が柔らかく聴こえるみたいです。
同一オーケストラの演奏を、ひと月ほどのインターバルでオーチャードホールと国際フォーラムで聴いたら、素人耳にも明らかに、音色が違うのがわかりましたよ。

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スガ

>音が柔らかく聴こえるみたいです。
へーそうなんですねぇ。勉強になります。

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