一乃松楽しからずや敬老日/奥川恒治「屋島」

八島(屋島) (能の友シリーズ)

毎年恒例9月の奥川恒治先生のお能の会。今年は屋島、観劇中チラシにメモ書きしちゃうほどのきらめくような豪華キャストで執り行われました。

仕舞

『盛久』永島充
『松風』遠藤喜久
『山姥』鈴木啓吾

鈴木啓吾先生、アクセルジャンプ決めましたで!!! この仕舞から見て、今回のお能は動と静で言ったら動の会なんだなと確信っ!

狂言「宗論」

浄土僧 野村万作
法華僧 中村修一
宿屋 飯田豪

身延山帰りの法華経の僧侶と、善光寺帰りの浄土僧が道中居合わせて、宗教論を交わすドタバタ劇。法華僧の中村さんがジャンピング寝入りスタイルを見せてくれました。中村さん、結構派手な「ゴツッ」って音させてたけど大丈夫? 怪我してない? 野村万作さんは、野村萬斎さんのお父さん。88歳。うわーお元気!!! 

仕舞

『野宮』 観世喜正
『砧』 観世喜之

きゃー喜正先生! 能楽界の大泉洋(目元が)ーーー今日も素晴らしいお声ですーー。喜之先生もお元気そうで何より、84歳。いいなぁ親子鷹。喜正先生の地謡聞いたら能楽ファンでなくても一度でファンになっちゃうと思いますよ。

能『屋島』弓流 奈須与一語

漁翁・源義経ノ霊 奥川恒治
漁夫 奥川恒成
旅僧 殿田謙吉
浦人 野村萬斎
笛 松田弘之
小鼓 飯田清一
大皷 柿原弘和
後見 観世喜之・遠藤喜久・坂真太郎
地謡 観世喜正・駒瀬直也・中森貫太・鈴木啓吾・永島充・佐久間二郎・小島英明・桑田貴志・駒瀬直也・坂真太郎・桑田貴志・中森健之介

奥川先生の親子鷹、よかった! 恒成くん、声がいい! 地謡の喜正先生の声の太さ・艶やかさ、イケボ・・・。この屋島では間狂言で浦人が那須与一の物語を語るのですが、それを野村萬斎さんが。五輪準備で忙しかろうに、凄まじい迫力でございました。笑うところ一箇所もない、真剣勝負の語り。ものごいものを見てしまったのかもしれません。「屋島」は武士の誉的なめでたい演目だそうで、江戸時代には武士の嗜みとして盛んに演じられたそうですじゃ。奥川先生の義経も若々しいお面で躍動的で素敵でした。

野村万作さんはその息子と、多分劇場のどこかにいたお孫さんと3代でこの舞台の日を迎えられたはずで、それはそれはおじいちゃまにとっては楽しい敬老の日だったことと思います。ほんとにノリノリでお元気で足腰もしっかりされていて見事でした。

今回は脂の乗った五十代三人組のそれぞれの方の素晴らしい演技を存分に味わせてもらえたまこと得難い会でございましたよ。ありがとうございました。

 

ところで。どうして能楽師ってふさふさの人が多いの!? 五十代ってもっと頭髪に明暗が分かれているような気がするのですが、八割方以上の方がふさふさですよ? 野村萬斎さんなんて下手な会社の社長より激務マンだと思いますけど、なぜふさふさ? 健康的な生活? 意外と筋肉質だったりするから? 能楽の世界はストレスが少ないの? 次回はその辺の謎に踏み込んでいきたいと思います(踏み込まなくていいです)。

 

能面女子の花子さん(5) (KCx)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください