「アンの愛情」


2年間の教員生活を経て、大学へ通いはじめたアン。新しい暮らしの中で出会った、新しい街、新しい学校、新しい友人たち・・・、かわいらしい家を老淑女たちから借りて、同級生らと共同生活をはじめていくアン。アヴォンリーに残った友人、ダイアナは結婚し子供を成し、アンもそろそろ結婚を考える時期。気になるギルバードのプロポーズをことわり、別の男性とつきあうことにしたアン。しかしその弾性からプロポーズされた瞬間、真実の愛のありかに気が付き・・・・。
あぁっ! もうっ! アン、目を覚ましてっ! 
ううん、覚まさなくてもいいわ! 覚ましちゃうと物語が終わっちゃうしね!!!
赤毛のアンは、登場人物たちのきめこまやかな心の動きをとらえた文章も魅力的ですが、なんといっても自然の描写がたまらなく素敵です。読んでいるだけで、その情景が豊かに頭の中に描き出され、自分がいまいる大東京新宿区ではなく、風のさわやかな緑の多い美しい土地・プリンスエドワード島にいるのではないかと思いたくなるくらいです。大東京新宿区も素敵なんですけどね、老淑女が一人で住むお庭の立派な小さなお屋敷(鳥の餌台付き)とか、いつも野良猫が安心して過ごしてるゆったりとした外階段のあるおうちとか、花の先生がやってる小さいけれども色とりどりに咲くかわいらしいお庭を持ってる昭和三十年代に建てられたお家とかね、あぁっ、みなさん、そのゆとりあるお庭のサイズっ、固定資産税はどれくらい払ってらしゃるんでしょう! アンの住んでいたプリンスエドワード島には固定資産税は、なかったはずだけどもっ!!
カナダ人のアンたちが「合衆国の人間なんて!」と馬鹿にするシーンがいくつも出ていて面白かったですわ。あと、移民には手厳しいねぇ、やはり。そんなこんなで、次の「アンの友達」へ突入!

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