原告クレイマー氏・被告クレイマー氏 映画「クレイマークレイマー」


ひかりTVで。ダスティン・ホフマンが女装するやつだよなーと思っていたら、それはトッツィーでした☆ 1979年公開、コロムビア映画。
この作品で、小柄ながらもハンサムーンなステキ笑顔をちりばめていたダスティン・ホフマン氏も今では古希を越えたおじいちゃま、自分探しの旅をするために突然家を出てしまった妻役のメリル・ストリープも昨年還暦に。メリル・ストリープの頬が丸々としていて、ああいう顔の人が、30年経つとああいう顔のマダムになるのかぁとしげしげと見つめながら鑑賞。でも、実際、彼女の登場シーンってちょっとしかないのよね。
映画のクライマックスは、一年以上も家を空けていた妻が親権を求めて裁判を行う法廷での、原告のクレイマー氏と被告のクレイマー氏の対峙する場面。そして、最後、キッチンでの印象的な場面をはさんだ後、マンションのエレベーターホールで物語りは終わる。「あっ、えっ、ここで終わるの!?」と若干驚きましたが、いろいろが過剰じゃなくていい映画じゃった。子供の頃、タイトルだけ知っていた映画を、今、落ち着いて大人の目線で見られるのも楽しいことです。
映画は、ダスティン・ホフマンが会社の同僚とこんなやりとりをするところから物語が始まります。
「『君くらいキャリアがついてきているのなら、バーバリーのコートを着てもおかしくないよ』、と言うのでバーバリーに行ってきたんですよ。採寸して、ちょうどいいのがあって、それを実際買うことになったんですがね、会計のとき、なんとなく、指が震えちゃって」
バーバリーのコートが、アメリカでも、まだ憧れだった時代の物語なんだなぁ。町並みは今とそう変わらないように見えたけど(それはアメリカの都市計画の賜物でもあるね)、ファッションがまだきちんとしててよかったなー。同じ時代を描いたデンゼル・ワシントンの『アメリカン・ギャングスター』はいい映画じゃったのぅ、むふーん。
この作品は第52回アカデミー作品賞を受賞します。ダスティン・ホフマンは1988年「レインマン」で自閉症の役を演じ、これも作品賞を受賞。確かな存在感のある役者さんじゃ。

確かな存在感の役者さんといえば、最近は監督業の成功がまぶしいClint Eastwood、彼の最新作『インビクタス』がそろそろ公開ですじゃ。楽しみなのよー、これがまた!
ひかりTVでは、今、「ロッキー」やってます、へー、こういう映画なんだー、と横目で見ながら。

2 COMMENTS

カヲル

クレイマークレイマーは音楽も秀逸なんだよね、
日本のバラエティなんかでも未だに使っているし。
そんでフレンチトーストの印象も強くて
フレンチトーストを見るとこの映画を思い出します。

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ようこ

私もバーバリーについてのこの映画の冒頭の発言、すごーく印象に残っていて、しばらく私にとってはバーバリーとはそれほどにすごいというイメージでした。
結婚前に「結婚しちゃったらもう一生自分に買える余裕はなくなっちゃうかも」と思って気合を入れて綿のコートを買いに行ったのでした。いま思えば、ブランドに素直な敬意と憧れを持てた良い時代でしたね。

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