噛みあわぬ会話柊刺しにけり 力強く動詞を!

今日で句会も3年目。
夜から雨が降るというので、今日は平服ででかけましたよ。
俳句は、五七五の構成ですが、下の句の五に動詞だけ使うのはなにかもったいないんじゃないか、それだったら前後の七と五でより理解を促すための語句を入れたほうがいいんじゃないかと思っておりました。しかし、その七と五でなにかを訴えるというのは、結局は自分の俳句を強く言い切れないということ、過分な説明が色あせた俳句にしてしまうというもの。俳句の先生で「説明はやめろ」「自分がどう思ったなんていうのはどうでもいい」とよくおっしゃるのですが、それが、つまり、無駄遣いの七と五なのじゃ。今日、いて丁さんのご指導もあって、そこんところがよく理解できました。サリバン先生、「WATERーーーー!」。
さて今日の俳句。
前足の短き猫の恋の夜
破れ屋や啓翁桜のひとり咲く
いて丁さんのいうことには「『ひとり咲く』は、俳句を2年もやっていて使っていい言葉じゃない、ここは思い切って動詞で言い切りなさい」とのこと。添削して以下に。
 破れ屋や啓翁桜の咲きにけり
肉体の悪魔も出でよ鬼やらひ
如月の九日肉球の日と決めり
噛み合わぬ会話の先に鰯挿す
「鰯挿す」が季語。点数は入ったけれど、先生の点が入らなかった句。むーんと唸っていると、先生の添削が入り、ピシャリと俳句になりました。
 噛みあわぬ会話柊刺しにけり
課題の残った句。
捕鯨船竜馬の海をのろり行く
「竜馬がゆくとかぶっているし、のろりもどうかと思う。捕鯨船のスピードはのろりでもいいけど、それだとのったりした別の句を思い起こさせる。考え直して」。むー。どうしたものか!!!!
 捕鯨船竜馬の海を行きにけり
いやなんかなー・・・・。ちなみに「鯨」が季語です。ちょっとこれは課題として残しておきます。
俳句は「引き算」とよく言われますが、体得しなくてはいけないのは「断定する度胸」なのかもしれません。今日もまたひとつ勉強になりました。以上、今月の句会でした! 

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