妖怪の国 神様の国 冬の旅/鳥取島根寒風烈風山陰満喫ツアー


松江城!
まだまだ今年は残っていますが、一足早く弊社忘年会をしに鳥取島根へ行ってきましたよ。数日かけてニヤニヤしながら時刻表片手に旅程を組んで、えへへ、あの時間も幸せなものですな。今回の旅程の概要です。
羽田から鳥取空港、鳥取砂丘、スーパーはくとで倉吉へ、スーパーまつかぜで玉造温泉へ、玉造温泉泊、翌朝玉作神社を参拝、スーパーおきで出雲市へ、JR出雲市駅からバスで出雲大社へ、特急やくもで松江市へ、松江市泊、すんげいお寿司を食べて、翌朝松江城、松江から境港へシャトルバスですいっと、境港では水木しげるロードを、最後に米子鬼太郎空港から羽田へ、という旅でした。んもう、自分でいうのもなんですが、なんて密度みっちみちの素晴らし行程なんでしょう!!!

荒れ狂う日本海を見ながら鳥取空港へ着陸態勢へ。120人乗りのボーイング737は、んまー見事に揺れた揺れた。ふわんふわん、ぐわんぐわん、ゴロンゴロン、です。こういう状態の機内でもアワアワしなくなったのですから、経験というのは偉大ですな。

鳥取県知事をして「スタバはないけど砂場なら」と言わしめた鳥取砂丘。風ビュービューで体感気温マイナス2度くらいな感じ。バチバチバチと音を立てて顔に小さな雪があたってきて、これが砂だったらしんどいよなぁと。同行のW嬢は「雪だいすき~」とキャッキャウフフ状態。負けた、おばちゃん、負けたよ。

砂丘から市内へ戻る路線バスの中から石破茂選挙事務所が。山田寺の仏頭じゃないよ☆ 政治家の産地は空港の産地、覚えておきましょう! 

当初、安来の足立美術館に行く予定だったのですが、鳥取でもらった観光案内パンフレットで見た赤瓦の街・倉吉の写真にぐらりと来て行き先変更。小さな街でしたが、行ってよかったです。商家の古いお屋敷がたくさん残っていて、ぜひ端から端まで歩くべき。若い男の子がやってる趣味の良い雑貨屋さんや、「そろそろ継ごうかな、と思って東京から帰ってきたんです」という男の子がいる造り酒屋さんとか。機会がありましたらみなさんもぜひー。
倉吉駅から路線バスで行けます。バスは結構な本数走っているんだけど、バス停の場所が複雑なので、帰りはクルマを拾うのが吉。

玉造温泉では蟹を。忘年会ですから蟹を。お互い気を使いつつなにか話題を振り合うのですが、ちょっと気を抜くとすぐ蟹に意識を持っていかれてしまい無言が続く不思議な忘年会に。。。

上の倉吉の造り酒屋さん・高田酒造で買ってきたにごり酒。んもー箱買いする!!飲みきりサイズを箱買いしますとも!!

玉造温泉の神様・玉作湯神社へ参拝。歴史を感じさせる佇まいながら清々しい神社でした。

参拝後、神社の裏手の城跡を探索に行ったのだが、これが思わぬ大冒険になってしまう。平たくいうと遭難しかけた。竹林って見分けつかなくて怖いね!!!
玉造温泉駅で特急を待っていたら、隣のベンチで座ってた4人組の年配のご婦人たちがこちらをチラチラと見てる。「写真撮りましょうか?」と声をかけると、ぱぁぁっと明るいお顔に。「私たちね、4人で300歳の姉妹なのよ」「京都・大阪でバラバラで暮らしてるんだけど、昨日、玉造温泉に止まって、今日はみんなで出雲大社に行くの」とのこと。素晴らしいなー。私も将来、ねえちゃんたちとそんな旅行が出来ればいいな。奥様たちも楽しい旅になったことと思います。

一畑電鉄の出雲大社前駅。かわいい!!

中もこんなにかわいいのよ!
さて、出雲市駅に着いたら路線バスで出雲大社まで。路線バスで500円弱、時間にして24分。4つある鳥居の一番外側まで一度歩き、そこから参拝開始、するのだが、このあと紆余曲折の旅が。かわいい和雑貨屋さんでW嬢が小躍り、私はご当地おもしろ切手を求めて住宅街の中の郵便局まで往復十五分ほど歩き(出雲市内は豪邸多め!!!)、次にうまい出雲そばのために参道をはずれ「荒木屋さん」という地元の方おすすめのそば屋さんまで歩く(これがさきほど行った郵便局と角曲がって50mほどしか離れてないことにあとで気が付きガガーリン)。割子そばを初めて食べたけど、綺麗でコシのあるそばで、うんまーい。お蕎麦屋さんを出たあと、国引き神話の稲佐の浜へ歩く。

とても穏やかで美しい海でしたわ。

この近くに出雲阿国終焉の地に、当代の歌舞伎役者たちが奉納した出雲阿国の塔がございます。奉納した歌舞伎役者さんたちの名前に混じって、水の江滝子さんのお名前なども。その上にまた大工さんの神様の神社もあるのでえっちらと登る。

そこから眺めた出雲市の街。なんて美しい黒瓦の街!!

そこから眺めた稲佐の浜! 美しい冬の日でした。

出雲大社のエリア内に着いてからいろいろ回って歩いたため、既に3時間以上経過していましたが、ようやく出雲大社内へ。現在、平成の大遷宮の最中でして、仮殿にての参拝となりました。

来年5月に公開される本殿は現在もちらりと見ることができます。なんとなく、ビルの合間からぬっと顔を出すガンダムっぽい感じでした。
しかし、出雲大社とは、すてきなところですなぁ! でもしめ縄はもっと大きかったイメージが。通りかかった神社の方にきいたら「あの大きいしめ縄は、隣の神楽殿のですよ」とのこと。それでは、と広い境内をぐるりと散歩しながら神楽殿へ。

釜社(かまのやしろ)という小さい社のご由緒をよんでみたら、なんと、この社の神様は宇迦之御魂神様だというではないですか! 赤城神社の出世稲荷のご実家はここだったのかー! 参拝。

神楽殿にはぷっと吹き出したくなるサイズの巨大しめ縄が!! しめ縄だけじゃなく、神楽殿の建物もバカでかくって、なんだかもういろいろの規模がでかすぎて笑っちゃう笑っちゃう。このお庭にかかっている日本の国旗もバスの中から「でかー」って見つめちゃったくらいだし。
さて、この神楽殿では、出雲大社の屋根の檜皮葺の寄進ができるというのでW嬢と一緒に千円ずつ寄進。寄進のあと、神主さんスタイルの若い男性たちが「旗おろそっか」と話してるのを耳にする。旗ってあの国旗のことですか?

↑ あの国旗。「畳にして七十畳ありますよ」と別の神主男子が。ひえええー。帝国ホテルの孔雀の間クラス? その国旗を男性二人で下ろすのです。

これを最後、ぐるぐるぐるぐる巻いていったのですが、若い子にしかできない仕事ですなぁ。
松江に移動して夜はタクシーの運転手さんに聞いたお寿司屋さんへ突撃! 夏の甲子園でエースで四番でピッチャーで、みたいなラインナップでバンバン魔球が繰り出されて悶絶! 大鯛寿司というお店です。皆さん、メモメモ! 
最終日の朝、強い寒風の中、時々晴天。上の松江城の写真に戻ります。松江の武家屋敷、小泉八雲旧居、小泉八雲記念館など見てまわり、堀川の遊覧船は時間の都合で断念、松江駅から境港へひらりとシャトルバスで。

JR境港駅と隣接する市の施設、びっくりするほど水木色。
「みんな、そんなにゲゲゲの鬼太郎って好きなのかしら」と不安な気持ちで水木しげるロードに足を進めてみたら、そこは寒風吹きすさぶ中老若男女の笑顔がはじける商店街でした。水木しげる以前は、みなさん、どういう商いをされていたのでしょうか・・・。

水木しげるロードは妖怪の彫刻が点在しており、どれも水木色を完璧に再現してありました。すごいな。しかし、しかし、そこは日本海の街、曇ときどき晴れではあったのですが、冷たい風が強くて強くて強くて、デジカメは寒さのために起動しなくなるし、私も寒さで燃料切れに・・。そのあと鍋焼きうどんを食べて元気を取り戻すのですが、えぇ、そりゃー寒かったです。しかしそんな天気の中でも妖怪スタンプラリーに夢中になってるちびっこたちの笑顔。妖怪パワー、恐るべし!
JR境港駅からJR米子空港駅まで15分のショートトリップ。座席は目玉おやじのプリントがほどこしてあり、ひゃあああ、境港線は妖怪路線だなぁ。米子空港はなーんにもない平原のどまんなかにぽつんとあり、建物は古いのだけど、中は素敵にリニューアルされてました、やるなー。
松江は金沢のような街でした。住んでる人から「松江大好きー!!」という愛情があふれてるように思いました。倉吉は美濃市のようで、鳥取は岐阜の駅前にそっくり、出雲市は馬鹿でかい鎌倉、街全体はゆったりした佇まいでした。どの街で出会った人も親切でやさしくて、どこ行っても楽しめて、刺激があり、楽しい旅でしたわ。日本で一番ギスギスしてる街は東京なのかもしれんねえ、と羽田でビール飲みながら解散しましたとさ。

今回のおみやげ。水木しげるグッズでハァハァと・・・

一反木綿パイ。あぁもうかわいい、でもむしゃむしゃ。
来年もよい旅を!!!





3 COMMENTS

ふなき

おお~、山陰の旅、行ってきたんですね。楽しそう。いいなぁ~。出雲大社と伊勢神宮は一度参拝したいです。近いうちに話を聞かせて~!!

返信する
スガ

そうなのー。それで一反木綿パイをお渡ししたくメールしたのでやんした。街のパン屋さんのパンで、賞味期限が迫ってたので食べちゃった、ごめん。わりぃ。また近々!

返信する
たかとり

おー、ここにも山陰に行かれた方が…。
赤い仲間が数名、YAJINスタジアムのこけら落としで米子に行っていましたよ…。
彼女らのFBなどで美味しいモノの写真を一杯見かけました…(羨)。
雪の影響は大丈夫でしたか?(それで来られなかった選手もいたらしく…)
…そういえばフォルムカード、集めていらっしゃる?
知り合いの知り合い(台湾人・日本語ぺらぺら)が様々なコネを使って集めているらしいですが
山陰は行く人が少ないのか、なかなか苦労しているようです…
(というかもう少し早く知っていれば
半年で5-6回島根に行っていた時期もあったんですが…)。
島根も鳥取も萩(山口)も津和野(島根)も良いところなので、
ドライバーを見つけるなり、公共交通の便をしっかり計画するなりしてぜひまた行きたいところです。
それと山陰、島根は東京、埼玉から遠いので良く教材にします…(赤い瓦のルーツとか、えぇ)。
…思わずハァハァしてしまい、長々すみません。

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください