寝食を忘れしっかと読み始む/サラ・イネス「誰も寝てはならぬ」

誰も寝てはならぬ(17)<完> (ワイドKCモーニング)

2012年1月に完結巻が出ていた「誰も寝てはならぬ」をなんでかまとめて読んでみたくなった。本棚には5巻だけあるのだが、それ以外はまったくない、マンガの品揃えの多い本屋はどこじゃいかとネットで調べ、めったに行かない池袋まで足を運びジュンク堂で売ってるだけ買ってきて、足りない分はアマゾンで補完して三連休かけてじっくり読んでみた。

こんなっ、こんなっ、登場人物全員が家柄が良く、イケメンor美人で、しかも何度も賞獲るような逸材ばかりのデザイン事務所なんてあるかーい!!!!、と思ったりはしたけど、うん、でも面白いねー。しみじみ。

あらすじはWikipediaから。
講談社の漫画雑誌『モーニング』にて、2003年43号から2012年2・3合併号まで連載された。単行本は全17巻が単行本化されている。
物語は東京都港区赤坂にあるデザイン事務所「オフィス寺(てら)」と、その周辺を舞台としている。話の展開によっては、主人公の春樹の実家や旅先も舞台となることがある。
物語は何気ない日常の風景と登場人物の過去に纏わる話を題材に、大阪弁の字幕でテンポ良く語られる。日常の何気無い話・変な話を取りとめも無く描いてゆくという点では著者の前作『大阪豆ゴハン』とほぼ同じノリだが、本作では前作に比べて登場人物たちの恋愛事情に大きく紙幅を割いているのも特徴。登場人物は20代前半にバブル絶頂期を過ごした人物が多いのが特徴だが、その反面で、現在20代前半の人物も登場する。また、絵はスクリーントーンを使用しない手法を取っている。

そのデザイン事務所に「マキオ君」というくらーいバス好きのいつもなにかにビクついてるように見える青年が働いている。上司のみんなや同僚女子は彼にちょっと手厳しいけど、周りの働くお姉さんたちは彼のことをきちんと見ていて仕事もちゃんと評価してる。その件をこの年で読むとしみじみとしてきます。私もそういうお姉さんになれたかなー、などと思ったりもします。

バブルの好景気に独立しその後の不況もなんとか乗り越え、なんのかんのいいながら会社が継続してることについて「俺達って勝ち組?」と社長がにやけながら問い、それに対してマキオちゃんが「それほどでも」というあたりなんて最高です。

マンガのエピソード以外では、鞄病なのでヨリちゃんのクロコダイルのバッグがね、うん、ちょっと気になるよね、リザードでもいいよね、仕事の荷物は別のかばんにざっくりと、貴重品だけはクラッチタイプのバッグに入れてこじまりとスマートに、うんうん、それがいいわねー。「私、今年、心の底から愛することができるパソコンが入る斜めがけバッグが手に入ったら、もうこの鞄物語(ロード・オブ・ザ・バッグ)はエンディングを迎えると思うの! フロド様、大変ですじゃ!」などと今年になってからすでに数人に宣言してますが、見つかるかなー、そんな素敵な斜めがけバッグ☆ 候補は絞れているんですけどね、あとはお財布とのご相談なんすけどね、このおじちゃまが作ってくれるとすごく嬉しいんだけどなー。

ロード・オブ・ザ・リング [DVD]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください