アフリカで誕生した人類が日本人になるまで

アフリカで誕生した人類が日本人になるまで (ソフトバンク新書)

ヒグマニアの名作「ぼくたちはどこからきて、どこへゆくのだろう」が頭の中でチラチラしていたので、これを読み、日本人がどこからきてどこへゆくのだろうという疑問を解明するために読んでみた。アフリカの大地から母なるルーシーから生まれた人類が長い旅路を経て日本へどのようにして辿り着いたのか、縄文人・弥生人と呼ばれる人々がいったいどのようにして日本で暮らすようになったのかを解き明かしてくれているのですが、読書する頭がそれについていかず、アフリカ大陸から出るのに10日ほどかかり、いつまで経ってもユーラシア大陸にたどり着かない。毎晩、iPadで寝しなに読もうとするのだけど、2ページほどめくると眠りの大陸へ引き寄せられる。司馬遼太郎の坂の上の雲と同じくらい眠気を誘う。ジャワ原人のあたりになってからやっと頭がついてきて、北の大陸から寒冷地適応し南下してきた弥生人が、先に暮らしていた縄文人と融け合うようにして日本という国ができたんじゃないでしょうか、ということでした。うーん、新しい発見が得られなかったにゃー。

骨董掘り出し人生
これ、Kindle で読んだけど、すっごくつるつる読めて面白い。横浜で幼少期を過ごし、茶道具を扱う叔父さん(後に養父となります)の暮らす赤坂の家に身を寄せ、修行をつみ、様々なアイデアを繰り出しながら商いで成功し、なんでも鑑定団でさらにメジャーになっていくまでのお話。かなり波瀾万丈な昭和商い士伝! 

青山に骨董屋を開いた中島さん、どうにかメジャーになんないかな、と骨董通りという地名を盛り込んだ歌をつくりレコードとして発売する、そこそこヒットして、「あそこはどうやら骨董通りというらしいね」と認知させる。おぉぉー名前のないものに名前をつけるって大事だNE! なんでも鑑定団に出るようになってから着物を着始めたんですってね、最初は中島さんでもグズグズな着付けだったそうです。それがあそこまで見事に板につくのですから、着る習慣というのは大事ですね。

とかまぁそういった頓智のきいた話をおりまぜながらも、商売人としての自信や自負がみなぎる内容で痛快でした。梵天丸もかくありたい。

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