ハンナ・アーレント続き

ハンナ・アーレント [Blu-ray]

作品では、1961年にイスラエルでナチス戦犯として裁かれたアドルフ・アイヒマンの法廷の記録フィルムが挿入されています。この裁判の様子を描いた「イエルサレムのアイヒマン -悪の陳腐さについての報告」という本が出版され、ハンナは「アイヒマンはただの小心者の小役人、ナチスという組織の中で淡々と職務を遂行したにすぎない」と訴えます。彼女自身もユダヤ人であるのにもかかわらず、「大量虐殺を指示したアイヒマンやナチズムを擁護するのか」と大きな論争と彼女へのバッシングをまねきます。

このシーンで、原発事故を起こした東電のことを思い出したのよ。東電のひとたちだって、個々人のみなさんは「俺は別に悪いことしてないです、国策なんだもん、組織がやれって言ってるんだもん、だいたいこの話も昭和30年とか40年にでてきた話なんだし」と思ってらしたことでしょう。うん、しょうがないよねー、会社がそう言ってるんだからー。

ここはひとつ、六ケ所村を描いた「新リア王」を読み返しておきたいところですな。

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