三月大歌舞伎「菅原伝授手習鑑」

歌舞伎名作撰 菅原伝授手習鑑 寺子屋 [DVD]

先週の話。

子供の頃から何回も見てきた「寺子屋」の幕がある菅原伝授手習鑑、昼の部で加茂堤、筆法伝授、道明寺、夜の部で車引、賀の祝、寺子屋をやり、一日見ればすべてが通して見られるというもの。私は夜の部へ。いただきもののチケットで。えへへ。とても良いお席でございました。ありがとうございました。新歌舞伎座にきたのはその日が初めて。建物全体を通してトイレへの導線が素晴らしく設計されていて感激。これなら渋滞が起きない、起きてもストレスを感じない。

思えば歌舞伎も随分と久しぶり。前回は日比谷のどこかの劇場で、松緑や海老蔵たちが「ぼくたちのおじいちゃん生誕百年を祝う会、てんごくのおじいちゃん見ててね!」といった主旨のもので、その日は正直、随分たっかい学芸会のチケットだなーと思ってしまいました、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい! その松緑が武部源蔵を演じ随分と立派な役者になっておりまして、人って芸って磨けば成長するものなのだなぁと感慨深く。「あら、染五郎の松王丸いいじゃないですか」と首検分のところでは素直にほろっときてしまいました。

長谷川町子が「菅原伝授手習鑑」を描いてましてね。小太郎(菅秀才だったかも)が源蔵に向かって「僕の首を斬ったことにしましょうよ!」と進んで首を差し出し、寺子屋の縁側に穴をあけてそこから首をだし首を収める桶を被る、検分役の松王丸がふむふむこりゃぁ確かに菅秀才じゃわいと見届ける、玄蕃が帰る、残った松王丸が「でかした!誰も死ななかった!」と息子の頭をくりくりする、といったオチ。本当にそんなんだったらよかったのにねぇ。

帰りは一緒に行ったW嬢と軽く食事。さっと食べてさっと帰ろうと思ってて角のPRONTに入ろうかと思ってたけど満席で断念、通りの反対側で客引きをしていた「俺の揚子江」へ。おいしそうなメニューを見ているうちに目が欲しがって野菜中心にいくつか頼む。「ちょっとオーダーしすぎちゃったかな?」「大丈夫ですよー、このお値段ですものー、そんなに量が多いはずがありません!」などとやりとりしていたところでドカンドカンとやってくる大きな料理・・・価格を裏切るボリューム・・・それが「俺の」シリーズ・・・。PRONTが満席でよかった、俺の揚子江で楽しく中国料理を楽しめてほんとによかった。

長谷川町子の「菅原伝授手習鑑」を読み返したい。なにに収録されていたんだっけな。


週末のランチ。全然期待せずにふらっと立ち寄った焼き肉屋さんのキムチがおいしくて、ご飯がご飯が進む君になりました。あらびっくり。こういう幸せ大歓迎。

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