天才のリア充ぶりを目に焼き付けろ/映画「博士と彼女のセオリー(原題:The Theory of Everything)」

THE THEORY OF EVERYTHING

ギンレイホールで。あらすじはギンレイホールのサイトから。
名門ケンブリッジ大学で理論物理学を研究しているスティーヴン・ホーキングは、同じ大学で詩を学ぶジェーンと出会い恋に落ちる。しかし直後に難病を発症、余命宣告を受けてしまう… ”車椅子の天才物理学者”スティーヴン・ホーキング博士の半生と、彼を支え続けた妻との純愛を描くヒューマン・ラブストーリー!

スティーヴン・ホーキングを演じるはイギリスの若手俳優エディ・レッドメイン。「レ・ミゼラブル」でマリウスを爽やかに演じてたあの青年かー! 彼はこの作品で今年のアカデミー賞主演男優賞を受賞しますが、いや、ほんと、すごい、あのそばかすだらけのかわいらしい青年が、どうやってこの世界的に著名な筋萎縮性側索硬化症の天才物理学者を演じたのか! もう途中からこれは実は本人が演じているのではないかと思ったり。いやぁすごい。いやいやほんとに、エイズ患者を演じたマシュー・マコノヒーもすごかったけど、よくやりましたねぇ。そしてイングランドの初老メイク力、すごい。ラストの庭園でのシーン、ホーキングのお嫁ちゃんフェリシティ・ジョーンズに施された初老メイクがなんともリアル。若くて利発な女優がきちんと中年の賢い奥様になっている。この完璧なまでに美しい庭園のシーンで、ホーキングが「見よ、我らが残したものを(うろ覚え)」と語るシーンで、館内妙齢女性たちから一斉に鼻水すする音が! うん、わかります、わかります、わかります! ここは女なら鼻水すするところよね! 子供がいてもいなくてもダバダバ滂沱するところよね! さらにこの映画の素晴らしいところは、一般人にはわかりにくいホーキングさんのおっしゃていることを、作品の中でよく噛み砕いて説いてくれました。そしてそれらを踏まえた上での目が離せないエンディング。あんな印象的なエンディング、ちょっとないですよ、席立つ人少なかったですもん。音楽も

いやー、世の中には、砂漠とか双頭トカゲとか銀色スプレーのない美しく穏やかな映画があることを思い出させてくれました。気品のある美しいケンブリッジのキャンパスとその周辺の街や風景も見どころです。エディ・マリウス・レッドメインの演技を見るだけででもぜひー!!! 

でもね、「The Theory of Everything」を「博士と彼女のセオリー」としたのは少々甘い感じがいたします。もっと大きなところからタイトルつけていただいても。

ホーキングのルームメイトを演じたハリー・ロイドというイケメンが「ヴィクトリア朝時代を代表する作家であるチャールズ・ディケンズの曾曾曾孫である」というのを今知った。もうちょっとよいお写真をぜひ・・・。

早川書房なんだ、読んでみようかしら。
ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)

この隅っこの男子がエディさん。
レ・ミゼラブル [DVD]

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