黍嵐目線憑依のシネマかな/映画「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) (原題 Birdman or The Unexpected Virtue of Ignorance」

国内盤
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) [Blu-ray]

輸入盤
BIRDMAN (輸入盤)

アカデミー賞でたいそうたくさんの賞を獲ったとか、日本版のポスターが情報過多でダサくって、くらいの前知識で見に行ってきましたら、とんでもない映画でした。ギンレイホールで。あらすじはギンレイホールのサイトから。

2014年 アメリカ映画 英語 120分 PG12 DCP
★第87回アカデミー賞 作品賞・監督賞・撮影賞・脚本賞 受賞
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ
出演:マイケル・キートン、ザック・ガリフィナーキス、エドワード・ノートン
配給:20世紀フォックス映画
かつて『バードマン』というヒーロー映画で一世を風靡した落ち目の俳優リーガン・トムソンは、再起を期して自ら脚色・演出・出演のブロードウェイの舞台に挑み復活をかける… 様々な試練に見舞われながら人生をやり直そうと奮起する男の切なさをコメディタッチで映したダーク・ファンタジー! 全編1カットかのようなカメラワークで現実と幻想が交錯する物語のリアル感と臨場感を演出。

ナオミ・ワッツがまたなにか苦労性の女生の役やってるなーとか、ファイト・クラブのエドワード・ノートン久しぶりーとか、エマ・ストーンの目の大きさは一体なにごととか、このメガネ氏はハングオーバーで周囲をいらつかせたあのお兄ちゃんじゃなかろうかとか、いろいろ思って見てました。そんなことはともかく、視線をがっつりと奪われる映画です。

エマ・ストーンが「お父さんなんて、Twitterもやらない、Facebookもやらない、そんなんでこの世界に存在してるってどうやって言えるのよ!」と怒鳴るシーン、あのあたりから、スクリーンに映る世界がマイケル・キートンの目線が捉えている世界なのだと感じさせられた。楽屋が連なる狭い廊下を追うシーンなど、ちょっと酔いそうになるくらい。音楽らしい音楽といえば、ジャズのドラムだけ。これってブラックジョークだよね、これってだからブロックバスター映画のこと言ってんだよね、そんでバードマンって多分バットマンなんだよね、このシーン笑っていいのかなどうかなと周囲を伺っているうちにエンディング、心臓をぎゅっと握られていたかのような緊迫感からやっと開放され、ハフハフ、イニャリトゥ監督、なんということをなさるのですかー。予想もしてない映画じゃったよ。びっくりした。さすが編集賞、撮影賞を受賞しただけのことはある、すんげぇ。撮影とか編集とかよくわからないけど、主人公の見ている世界そのものを体感したのはこの作品が初めてかもしれない。

イニャリトゥ監督、すんげえ!!!

イニャリトゥ監督作品は絶対ギンレイホールでかかるんですけど、ここで過去の3作品をご紹介しましょう、ごくあっさりと。

これもナオミ・ワッツが出演してる。2001年作品。
21グラム (初回出荷限定価格) [DVD]

菊地凛子ちゃん出世作。2006年作品。
バベル [DVD]

貧乏って本当に辛くて涙が出る。ハビエル・バルデム主演。
BIUTIFUL ビューティフル [DVD]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください