蘿蔔や「ことばの歳時記」読む女/金田一春彦「ことばの歳時記」

ことばの歳時記 (新潮文庫)

ある雑誌を読んでいたら、長塚圭史が連載エッセーで「ことばの歳時記を毎日一ページずつ、その日にあわせて読んでいる。肝要なのは一日1ページ、その日の分だけを読むこと。それ以上先に進んでもいけない。あとを振り返ってもいけない。一日一日のテーマをじっくりと味わうのがいい」と書いてた。あら、長塚圭史が、「あさがきた」のサトシが! 書店にはないかもしれないなと思い、楽天ブックスでさっと購入、そして三連休の間に届きました。で、こちら新潮文庫です、まるっと紹介させてもらいますと。

移りかわる日本の美しい四季折々にふれ、ある日は遠く万葉の時代を回顧し、ある日は楚々とした野辺の草木に想いをはせ、ある日は私達が日常生活の中で何気なく使っている言葉の真意と由来を平易明快に説明する-。著者のユニークな発想と深い学識によって捉えられ選ばれた日本語の一語一語が所を得てみずみずしく躍動し、広い視野と豊かな教養を育む異色歳時記である。

昭和四十年の東京新聞と中部日本新聞に連載されていたものをまとめたご本です。今日1月12日は「フトン」。「毎朝こう寒さが厳しいと、あたたかな寝床に対する執着は一段と強くなって、「あと五分、あと二分」などいつまでもフトンの中で丸くなっていたいものだ。から始まっています。そして思わぬ着地にへぇぇとなる。毎日1ページずつめくるご本が手元にあるというのも悪くないなーと思います。

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