事実婚ってこうやるんだ会議/水谷さるころ「結婚さえできればいいと思っていたけど (幻冬舎単行本)」/東京タラレバ娘

結婚さえできればいいと思っていたけど (幻冬舎単行本)

アラサー時代、「いぃぃぃぃーなにがなんでも結婚するぅぅぅー」という勢いで結婚したイラストレーター・漫画家の水谷さるころちゃん。結婚したときには「旦那さんの安定収入があるから仕事振らなくてもいいですよね」と周囲から思わたり、旦那氏とは最低限の家事分担がされなかったり、モヤモヤが積み重なっていきます。「いやぁぁぁーなにかが違ってるぅー、夫とも、社会とも!」というズレに気が付き3年で離婚。「自営業同士の結婚は旨味が少ないー!(意訳) 社会制度が旧時代的すぎるのー!(意訳) 共有財産も持つ予定がないし、いいや、もう事実婚で!」と料理のうまい旦那氏と再婚。そしてかわいくて顔のしっかりしたお坊ちゃんまで出産! そうかーそんな流れの中で、「さるちゃん、それ、川の水飲んでたね」という名言が生まれたのかー。

【川の水を飲んでいたと言われた女のマンガ「結婚さえできればいいと思っていたけど」】

この御本の作者の紹介文です。
【コンサバな結婚観という土台の上に男女平等の家を建てたら欠陥住宅になった】
これは・・思い当たるご夫婦が多いのでは・・・・。男女平等の家を建てようとしないほうがいいんじゃないかな・・・。経済力、家事力、運営力、など家の中のすべてをいろいろなレイヤーに切り分けて、統合してみたら「あ、お互い、なんのかんので半分ずつ担当してるね」くらいが無難なのでは・・・・

「結婚さえできればいいと思っていたけど」結婚が決まったときの喜びのシーン紹介と先読みの声
あわわ・・・・。「アラサーの悪夢」って・・読まれた方が・・この御本のことを「アラサーの悪夢」って・・・


「結婚 = 男の経済力があるはず」、いやいやいやいや、そういう人もいるでしょうけど、いるでしょうけれども! このご時世! そんな簡単にことは運ばないので、逃げるは恥だが役に立つんですぜ!

 

昨夜は東京タラレバ娘を全巻読み「うぅぅぅー、あんたたち、川の水どころか泥の水飲んでるよぅ」と涙したばかりで。主人公だけはちょっと違うように描かれているけれど、それは魔が差してもたらされたものでやっぱりよく見たらペットボトルに入っただけの川の水。仕事がうまくいかなくなった主人公が、酒と男に逃げるシーンなんて、あんたっ、あんたから仕事取ったらもうほんとになんにも残らんのやでぇ、若さも失われた、肌艶もよくない、なにかあれば女子会だ、そんなんで納品できるかぁー、と主人公のブラウスの衿掴んで奥歯ガタガタ言わせたくなりましたもの。こういう女に男はドン引きしていくのかーと大変勉強になりました。

いやいやいや、「東京タラレバ娘」と「結婚さえ・・・」は食合せとしてはなかなかきつかったのかしら? アラサーの悪夢・使用前と使用後みたいな!? 

 

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フリーランス同士で結婚する方、お勤め+自営業で夫婦となる方、自営業+自営業で夫婦となる方、現行の婚姻にまつわる社会制度をざくっと理解するのに向いてます。全般的には、「ほほぅ、事実婚ってこうやるんだ会議」として勉強になりました。しかし他人の恋愛と生活の構築話って、ごめん、おもしろい。「なんだよーさるちゃーん、そんなんだったのぅ」とか「さるちゃんの弟が冷静でいいぞ!」などとニヤニヤしながら読み進めました。

これで「同じ税理士さんにしてもっと効率よく納税」とか「いっそのこと旦那の会社の社員になる、社会保障を手厚くし、さらに財布を一本化(あ、でもそういう一蓮托生がいやなんだよね)」「共有資産は持たないと決めた、だけど、養育費を払いながらも共有財産を効率よくつくろう!(だからそういう一蓮托生がいやなんだってば)」「自営業同士ならではの夫婦共同名義の運用法」などまで発展すると別の本になるけど面白いかも!! がんばれ自営業!(最後は違う話に!)

 

でもなー「フリーランスでバリバリ稼いでる嫁の仕事にまったく理解がない(というか、旦那の稼ぎを軽く超える嫁、という存在の想像もつかない)夫の親」とか、2016年のいまでもよく聞く話だし。おとうさん、おかあさん、いまは2016年なんだよ! 平成もあとちょっとで30年になるんだよっ、と声を大きくして伝えていかないとー。

7 COMMENTS

いち

いやもうマジで、フリーランス同士の結婚て
社会保障とかそういうのから外れてる。
たぶん社会制度からの認識だと
潜在的失業者×2なんだと思う。
死ぬまで仕事して生きていくよ、あたし!

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シモムラ

私も昨日読みました。
元旦那様のコンセントが届かない発言に思わず小学生かっ!とツッコミたくなりました。いや、小学生だってもっとマシかも?

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ukasuga

そうなの・・・実は・・・さるちゃんの結婚式には私、参列してまして、離婚したくだりでの「ご祝儀をくれた人たちに申し訳ない!!」と書かれてまして、ええんやで、ええんやで、こんな面白いマンガになってるんならそれでええんやでと・・・・。

フリーランスの社会保障は「国保で安く済ませてるし、国民年金で安く済ませられてる分、あんたたち、ギリギリまで仕事して、自力でガンガン貯めておきなさいよ」というスタンスだったと思うんだけど、こう不景気だとねぇーねぇー奥様!

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ふなき

これは読まねば!!
しかし・・・「結婚=男の方が経済力あるはず」って価値観、アタクシの周囲では崩壊しつつあるかも。私自身はご存知の通りなんだけど、イモウットの歴代旦那(歴代!!)も経済力ではイモウットに遠く及ばず、また、国際結婚で日本に住む台湾のお嬢ちゃん(という歳でもないけど)はお子さん2人いて旦那はんは家事・育児専従なのよん。まあ、本人たちがサラリーマンだから可能だったのかもだけど(専業主婦のサラリーマン家庭の逆バージョンってだけで)。
でも、事実婚だと婚姻のメリット(各種控除とか各種手当とか)は全く関係ないんだな、これが(泣)。

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ukasuga

事実婚で婚姻のメリットもないし、嫁が(なぜ嫁!?なぜ配偶者!?)が103万とか130万とか稼いだ時点で各種控除とか各種手当てもなくなるよねぇー。

ちなみに、わたくし、老親を扶養しておりましたが、75歳を越えると「後期高齢者」になるので扶養の対象外になるんですってね!ええーこれからのがお金がかかるのに!

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ukasuga

なに、どうした、どうした、話を聞こうじゃないか(ドン!)(一升瓶を置いた音)。

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