花みずき イーサン・ホークもおじさんに 夫婦げんかを二時間も/映画「ビフォア・ミッドナイト」

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リチャード・リンクレイター監督の「ビフォア・ミッドナイト」。1995年の「恋人までの距離」、2004年の「ビフォア・サンセット」に続く第三部、2013年公開の「ビフォア・ミッドナイト」。

イーサン・ホークは好きだけど、この甘々恋愛映画はどれも見たことがない。
1995年「恋人までの距離」、イーサン・ホーク演じるジェシーとジュリー・デルピー演じるフランス人女学生セリーヌがウィーンで出会い、一晩おしゃべりしたりイチャイチャしてお別れする。
2004年「ビフォア・サンセット」、この出会いのことを小説に書いたジェシー、本の宣伝ツアーでパリを訪問、そこでうっかりセリーヌと再会! そしてまた飛行機が出るまでの数時間をおしゃべりしたりイチャイチャしてお別れする。
20113年「ビフォア・ミッドナイト」、物語は空港から始まる。離婚した前妻との息子を見送った後、夏休みを過ごさせてもらってる別荘地へ。車を運転しながら夫婦の危機っぽいことをひやっと感じたり。様々な世代のカップルを交えながら囲むディナーの場でトンチの効いた会話を楽しんだりした後、解散後、夫婦の危機再燃!!! 夜明けが来るまでに二人は仲良くできるのか、おしゃべりしたりイチャイチャするお話。

2時間の映画なのにほとんどがおしゃべり!

・空港で息子を見送る
(車に乗り込むシーンがちらりと)
・目的まで走る車中
(海のシーンがちらりと)
・別荘で新作の小説について
・別荘での食事
・別荘を出て遺跡の中を歩きホテルへ移動
(ホテルでチェックインするシーンがちらりと)
・部屋に入り、イチャイチャしたりしながらも危機再燃!
・ホテルのアウトドアのカフェで仲直り、よかったね!

これだけのシーンで構成されているのですけれども、なになに、全部これ、長回し・一発撮りしてるの? どうなのかちら! 車中のシーンも背後の風景が途切れることがなく、別荘でおしゃべりしてるシーンも太陽の光が自然に移ろっていて、どういう撮影風景なのかしらんと不思議に思った次第。撮影期間短かったんだろうなー、って思って、Wikipeidaの下のほうに「リンクレイターは10週間の執筆とリハーサルの後に、300万ドルほどの予算で15日かけて撮影したことを明かし、2013年上旬の映画祭公開を目標とした」、ってあったわ。だよね。

製作費$3,000,000で、興行収入$20,737,030 ならたいそう具合の良い商売ですな。ふむ! 「アナと雪の女王」の制作費は、$150,000,000ですって! 「岳」とか好きな人なら黙ってみとけ映画・ダニー・ボイルの「127時間」は$18,000,000!

$190,000,000 パシフィック・リム
$150,000,000 アナと雪の女王
$63,000,000 マトリックス第一話
$18,000,000 127時間
$15,000,000 スラムドッグ・ミリオネア
$3,000,000 ビフォア・ミッドナイト
€130,000 ONCE ダブリンの街角で

すごいな、低予算映画って。

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