あなたにも一富士二鷹三茄子/浜離宮諏訪流放鷹術実演会

銀座で親戚と会うついでに、お友達と浜離宮で執り行われた諏訪流放鷹術実演会をみてきました。毎年毎年、ニュース番組やツイッターで「今日は●●公園で鷹匠の実演会がありました」というのをイベントが終わったあとに耳にし、歯の抜けたちびっこが「鷹さん、かっこよかった」などとあどけない笑顔でインタビューに答えるのを見ては「いぎぎぎぎ、私は今年も見逃してしまったのか」と地団太踏んだものですが、今年は大丈夫。ちゃんと前日にお友達と約束を取り付け、よいポジションで見ることができました。

場所は浜離宮恩賜公園、かつて徳川様の鷹狩場、皇室の鴨場であったところ。鷹匠のみなさんにとっても、ここで実演するのは晴れがましいことなのかもしれません。鷹匠が鷹を操っているのかと思っていましたが、どうもそうではなく、鷹が狩りをしやすくなるよう補助するのが鷹匠の役目のようで、「このタカの名前は『銀嶺』といいますが、本人は自分の名前とは認識してないようです」と鷹匠の女性が淡々と話してくださったのが印象的でした。

さて、放鷹術のクライマックスは、浜離宮の広場で目標となる鳩を狩るよう隼が放たれる「急降下」という種目(種目?)。この建物の赤い丸から、お庭にいる赤い丸の人へ隼を放ちます。地面の赤い丸の人は、足に紐を付けた鳩を持っています。

かどっちょで凛々しくポーズを取っているのが今回の隼さん。

鷹がやってきたことで「俺の縄張りを荒らすんじゃねぇよ」と浜離宮じゅうの鳶やカラスが集まってきて、隼氏はなかなか飛び立つことができません。ようやく飛び立ったと思ったらカラスに追われ、一瞬勝どき側に飛んでいき森の中に身を潜め、どうなることかと客席で見守っていたら、しばらくしてから姿を現し、さきほどの赤い丸の人が持っている鳩をがぶり。成功! がぶりとやられた鳩の「話し合おう」という声が聞こえなくもなかったですが、成功。よかった! 無事に戻ってきてくれてよかった。

閉会後は鷹と鷹匠さんとのふれあい質問コーナーを。見た目はうちの猫ちゃんくらいのサイズですが、重さは700gほどしかなく、腕に静かに止まらせる訓練だけで3年かかるそう。篭手のような鹿革の手袋は自分で作り、内縫いにすることで鷹の爪を傷つけないようにするそうです。ちなみに嘴についてるのは、ご褒美のお肉。

なんと美しい生き物なのでしょう。

現在、『鷹の師匠、狩りのお時間です!』という鷹匠漫画がウェブで無料で読めるので、よろしかったらこちらも是非。「自分の知らない人生」を平成の今、生きている人のドキュメントとして読んでも面白いです。
[まとめ買い] 鷹の師匠、狩りのお時間です!

 

レンズは、いつものタムロンさん。いやほんと優秀!バズーカみたいなレンズを買うつもりがない人はみんなこのレンズにしちゃえばいいよ! 私が買ったときより、28,000円も安くなってるし・・・28,000円も安くなってるし・・・。

TAMRON 高倍率ズームレンズ 18-400mm F3.5-6.3 キヤノン用

新年早々いいものを観られました。浜離宮の入園料だけで楽しめるのですからありがたいことですよね。みなさまも来年はぜひー。

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