最近読んだ本

龍宮
龍宮 川上弘美
いったいどうやったらこういう物語を思いつくことができるのでしょうか。不思議だわー。本当に川上ワールドは奥が深くて突拍子もない。
辰巳八景
辰巳八景 山本一力
商人・職人が暮らす街の息遣いが伝わる深川を舞台にした短編集。淡い恋の話にほろりときたり、なるほど、大江戸郵便事情はこうであったのでござるかと得心したり。あるとき、黒い長羽織に銀鼠の地に菊が咲く付け下げを着ていたら、Y婦人に「辰巳芸者みたいね」と言われて、意味もわからずにへらーとしたものですが、なるほど辰巳芸者というものはこういう人をさすのですか、ということがよくわかりました。
しかし、山本一力さんの時代小説を読み込むようになって益々不思議に思うのは、鬼平犯科帳のみなさんはあんな真夜中にふらふら江戸中を歩き回って、町の木戸番をどうやってクリアしていったのでしょうか? むーん。
あわせて読みたいのは松本大洋の竹光侍。2巻も出たよ。天竜川の話にほろっとしたよ。信濃訛りのお侍さん・瀬能宗一郎さんは、高遠あたりの出身なんでしょうかねぇ。
竹光侍 2 (2)
竹光侍 2 (2) 松本 大洋, 永福 一成

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