永き日の希望の国のエクソダス/「2040年の未来予測」成毛 眞

2040年の未来予測

20年後、あなたは何歳だろうか?
ひとつ確実なことがある。それは、人間が必ず歳をとることだ。
iPhoneが発売されたのは、たった13年前だった。現在、スマートフォンがない世界なんて考えられない。そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。(中略)
テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性である。地震や災害も、リスクをわかっていながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに社会制度は破綻しつつある。人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も悪くなる一方だ。これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢によっては取り返しのつかない可能性もある。

おもしろかったー。おもしろかったんだけど、お先真っ暗!! お先真っ暗だけどおもしろかった、御年65歳の成毛眞さんが描く割と確実な未来予想図、いやあ暗い、とても暗い、ほんとうにお先真っ暗! どのくらい真っ暗かと申しますと「マッドマックス怒りのデスロード」で砂嵐の中でニュークスが名誉ある死を選ぼうとしているあのシーンくらい、光があたりません(映画の27分30病くらいから)

AIの発展で明るい未来が見えそうな気もするけど、人口は減るわ、超のつく超高齢社会になるわ、環境問題だって馬鹿にならないし、水害・火山・地震など災害は必ず起こる、わたしたちが30年生きている間に交通事故に遭って死ぬ確率よりも、首都圏直下地震か南海トラフ巨大地震に遭う確率のほうが高い。スペイン風邪が流行したその3年後に、関東大震災が起きたことを覚えておいたほうがいい。ふええええ。私の甥っ子たちは普通に生き延びることができれば間違いなく2100年の空気を吸うはず。そんな彼らが読むには刺激が強すぎるし、私が読むにはなんだかもうこんな未来しか残せなくて申し訳ねえほんとうに申し訳ない、おらこのままぱらいそさいくだ、いかせてくれやと思うばかりです。

とはいえ最終章の最後の「おわりに」では、成毛さんも「まぁつっても65歳にもなるおじさんが書くことだから話半分に聞いておいてもいいよ」と親しげに声をかけてくれる、「でも決して明るくないことだけは確かだよ」と釘を刺すことは忘れずに。

暗黒未来の衝撃にかなり心がぐらつきますが、さいごまで読み終わるとなんだか力が湧いてくるような不思議なご本です。こういう本こそ、人生の早い段階で読んでおくべきなのでしょう。逃げ切り世代の方もご一読をー。

 

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