花ミモザ医療の時代のありがたさ/山田風太郎「人間臨終図鑑」

読み始めたら止まらない! 人々の臨終をまとめたご本。描かれるのは、文豪・音楽家・芸術家・政治家・芸能人・著名人・犯罪者、暗殺にあったひとあわした人、自殺したひと、処刑されたひと、戦場で散った人までさまざま。しかし生きている間に報われなかったひとびとの悲しい死に際の様子は、まこと涙を誘うものです、ですがそれについての描写に割かれる文章がとても短いから、しみじみと浸る間もなく、次の死の物語が始まる、死のわんこそば劇場。

ゴッホの死は改めて読むとまこと哀れ、モーパッサンが梅毒で死んだとは知らなかった、ショパンも非業の死、日本では宮沢賢治、尾崎放哉、石川啄木(ゴールデンカムイでわちゃわちゃやってるまま生き延びてほしかった)、中原中也、菱田春草・・・。菱田春草は死後、明治天皇が特に名指しされ「樹下苦行の図」を千円で買い上げられたことから、春草の絵が暴騰していくことになったそうです、人間って現金!!!

永遠の門 ゴッホの見た未来(字幕版)

まだ一巻を読んだだけですが、昔のひと、ほとんど肺の病で死んでる、この本に載ってる病死したひとの半分の病気は、いまは完治するものがほとんどだろう。また現代の食糧事情なぞ、昔のひとから見たら信じられないほどの豊かさだろう。医療素晴らしい、農業技術の発展、ありがてえ、いのちだいじに! 

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