概況
11/14-11/27 二週間分まとめて。
メルカリ的なところで出物があり、数分迷った後、買った。すごくいいとてもいい。「前の持主は売るくらいならなぜ買ったのか」と疑問に思ったりもしたが、私がこいつの真価をいかんなく発揮してやると誓った、猫と記念撮影をしながら。
また、別のメルカリ的なところで、「10年以上着ていてあらゆるところがボロボロになってしまったが、洋服としての寿命はまだ全うしていない」コートの後継機を買った。届いた。よかった、思っていたより状態がとてもよかった。購入時に肩幅にしか注意を払っていなかったので届いたものに肩を通しびっくり仰天ロングコート。試着して姿見の前に体を映すと、鏡のなかに櫻井敦司さんが映っている。堕天使コートと名付け、末永く愛用したいものですじゃ。
川端康成『雪国』
「ちょっと長めの伊豆の踊り子なんでしょうー?」と読み始めてみたら、隅から隅まで美しい日本の文学でした。これが書かれた昭和10年の段階で既に越後の雪晒しが過去のものになりつつあるのに驚いた。またこのモデルの女性が長生きし、1999年に亡くなったこともとても不思議な感じがした。昭和という時代の長さを感じさせられる物語でした。
パオロ・ジョルダーノ『天に焦がれて』
パオロ・ジョルダーノの小説は、不意打ちされるような驚きがいつも物語の前半に仕掛けられており、今回もそれにぐはぁっと血しぶきを吐く羽目になった、私が。その仕掛けを読み終わると「これはこういうお話なんだ」と内容を掴むことができ、その峠を超えるとあとはするすると、物語が終わるまで、一気に読みふけってしまう。エンジンがかかるのにとても時間がかかるけど、かかってしまってからはジェットコースター、長い時間をわたしは主人公たちと一緒に旅をすることになる。物語で使われている通貨はリラからユーロにかわり、徒歩でしか移動できなかった主人公たちはバイクを手にし、飛行機で移動できるようになり、少女はくたびれかけた女にかわる。面白かったです。
田中宇「イラクとパレスチナ アメリカの戦略」
2001年の「911事件」の解説で一躍有名になった田中宇さんの2003年の本。なので、筆は若いし、内容も古いけれど、昨今のパレスチナ問題を理解したくて手にとってみた。世界の揉め事の殆どは英仏由来のものなのではないかと。ほんとにもうどうしようもうない。
能楽「朝長」
矢来能楽堂で。シテが女と若武者の二役をやる珍しい能楽。衣装も面も素晴らしかったし、大人数で構築する能舞台の整然とした美しさが印象的な舞台でした。
amazon のブラックフライデー
ところでアマゾンのブラックフライデーですね。「ボトルを開けるほどではないが、一日の許容量の範囲内でアルコールを少し口にしたい」というときに、缶のスパークリングワインをよく飲みます。
それがっ、おくさまっ、昨今の為替安もございまして、デパ地下で550円、近所のスーパーで478円、楽天の良心的なショップで376円のバロークスのスパークリングワインが、1缶270円前後になっているのを見つけ、え、え、えええーーとちいかわみたいな声を出して電卓を何度か叩き、2ケース買いました。きゃーーははーー。恐るべしブラックフライデー!! でも、猫のちゅーるなどはそんなに安くなっていないので、私のブラックフライデーはこの買い物で終わりです。
以上です。さて冬がくる。