本年も本と映画と旅ゆけば/映画「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

概況

12/25-1/7 年末年始はずっと料理していて楽しかった。29日から31日まではいままでないほどののんびりした3日間で、人の少なくなった都内を散歩したり、お正月用の豆皿や盛り付け用の大皿を買ったり。アニソン対アニソンじゃない楽曲による歌合戦みたいな紅白を見ながら、れんこんや人参の飾り切りを仕込んだり。
1日は富士山を見に行き、帰りの小田急ロマンスカーの車内で能登半島で大地震が起きたことを知る。
2日はお茶会始めの最中に羽田の航空機の事故のニュースが入る、どちらも痛ましい。
少しだけど義援金を赤十字に寄付しましたよ。ふるさと納税で支援するなら、サイト利用手数料を取っていない「ふるさとチョイス災害支援」でぜひ。

元日箱根

今回は、新幹線で三島 → 東海バスで三島スカイウォーク → 東海バスで箱根港(芦ノ湖) → 箱根湯本へ。

箱根ホテルには小さい神社があって、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)様を祀っているので、箱根に行ったら必ず寄るようにしてる。ふたりはウカ友。。。

箱根港から箱根湯本まで、箱根湯本駅から新宿駅までびっくりするほどするすると移動でき、小田原過ぎたあたりでTwitterを見ていたらみんなが揺れた揺れたとざわめいていて能登で大地震があったことを知る。猫には毒な正月花を洗面所の不安定な場所に置いてきたことを思い出し、花瓶が割れてないか、うちのものは倒れてないか心配になる。ロスタイムなしで移動できたことを感謝しつつも、NHKの緊急放送を聞いているうちに新宿に着いた。もちろん、うちはなんともなかったです。

発災から一週間経ったいま、ようやく全容がわかるような大地震になるとはそのときは思ってもいなかった。過疎地の冬の日本海側の半島、どれほど寒いことだろう。被災された方が一刻も早くあたたかい部屋に移動できますよう。

今年のおせち

参考資料

今年の和菓子

向田邦子のドラマ「あ・うん」

『あ・うん』は、1980年3月9日から3月30日までNHKで放送された向田邦子脚本のテレビドラマ。テレビドラマとして続編が制作され、1981年5月17日から6月14日まで放送された。 向田は大人の恋の物語としてこのドラマを続ける意向であったが、1981年8月に飛行機事故で急逝したため中断した。(Wikipediaより)

フランキー堺と杉浦直樹、吉村実子と岸田今日子、おじいちゃん役は志村喬、娘役は当時二十歳の岸本加世子。女性の人権がとっても軽い昭和一桁年代の物語。でも別にこれが珍しい話でもなかった時代の物語。陸軍に入ると男たちはとんでもなく濃い絆を作ってしまうということはよくわかりました。「陸軍だけなんですってね」って岸田今日子もいってた。

ナチスと鉄道: 共和国の崩壊から独ソ戦、敗亡まで 鴋澤歩

第一次世界大戦敗戦後、飛行機や自動車の時代に差し掛かりつつも鉄道敷設を続け経済復興を実現しつつあったドイツ経済。
しかし東方への拡大を目論むナチス政権と時代を並走することになり・・・。
線路を伸ばして東方へ拡大した、戦線もそれにあわせて拡大した、しかし独ソ戦で派手に負けた、西へ向かって血みどろの撤退戦を始めた、伸ばした線路を巨大な泡だて器みたいな機械で自ら破壊しながら。戦争なんてやるもんじゃねぇーーー!! 「ナチス・ドイツがヨーロッパにもたらした死者の数は、およそ四〇〇〇万人(行方不明者を除いて)に及んだ」、戦争なんてやるもんじゃねぇ! 無邪気にドイツ乗り鉄の旅なんかをしたことがありますが、あの線路は彼らを運んだ線路だったのだ。戦争なんてやるもんじゃねぇ!!

映画「非常宣言」

ソン・ガンホ、イ・ビョンホン、チョン・ドヨン主演、自衛隊が民間機に威嚇射撃する別の世界線の日本も登場する航空機バイオテロ・パニック映画。苦いエンディング、救いはチョン・ドヨンの澄み切った笑顔か。しかし苦い、甘く仕上げないねぇ。

映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 」

これは、スーパーマリオによる往年の青春名画「ストリート・オブ・ファイヤー」でした。クッパはウィレム・デフォーでした。クッパの哀しみを理解したいし寄り添いたい。

「土 地球最後のナゾ 100億人を養う土壌を求めて (光文社新書)」

地球には12種類の土がある。そのすべての土を巡る若き研究者の冒険譚・・・といってもなんのことかよくわからないと思いますので、一節だけ引用させていただきます。

朝食はチェルノーゼムで育てた小麦パンに北欧のポドゾルでとれたブルーベリー・ジャム。粘土集積土壌の飼料で育てた牛からとれるミルク。お昼は、アジアの熱帯雨林と強風化赤黄色土が育む香辛料(ウコン)を豊富に使ったカレーライスと火山灰土壌でとれた野菜サラダ。おやつに砂漠土のナツメヤシの入ったオタフクソースをかけたたこ焼きを?張る。夜は未熟土でとれたおコメ、黄砂(若手土壌)に育まれた太平洋マグロのお刺身。シベリアの永久凍土地帯からやって来る冬将軍に怯えながら、ひび割れ粘土質土壌で生産されたコットンを泥炭土の化石である石炭で青く染めたジーンズをはき、石炭で発電した電気ストーブで温まる。そして、オキシソルを原材料にしたスマホを大切そうに握りしめている。

知識としてはその土地の土がどんな色でどんなものかは知っていたつもりでしたが、その土でしか作れない・育めないものがあることを知り大変面白かった。なんだかんだいって日本は土に恵まれているのだからうまく使っていってほしい。

「ラーゲリ犬クロの奇跡」

ラーゲリ犬クロの奇跡

「シベリア抑留で死亡した日本人六万人のうち、八割が一年目の冬で亡くなったと言われています」、そんな過酷なイルクーツクのラーゲリで日本人抑留者と共に暮らし、引き揚げ時にはナホトカまで同行し、一度は下船させられたものの、出発時に雪氷の海に飛び出し引揚船を追いかけたロシアの犬の物語。ロシアの犬よ!! 

児童書ですし、クロは最後の引揚船に乗るような日ソ国交回復時期のエピソードなので全体的に穏やかなの表現でしたが、ほんとうに抑留された方たちは大変な生活をされていたことと思う。これを読んだあとアニメ映画「窓際のトットちゃん」を見たのだが、黒柳徹子さんのお父様もシベリア抑留され、現地で楽団を作り慰問活動をされたと知る。

ジェニーときょうだい (黒ネコジェニーのおはなし 3) (世界傑作童話シリーズ)

ジェニーときょうだい (黒ネコジェニーのおはなし 3) (世界傑作童話シリーズ)

かわいらしかった! 「あたい、こんな素敵なお庭のあるすてきなおうちに住んで飼い主のキャプテンも最高に親切でやさしくって、なんて幸せな猫なんでしょう!!」といううちの猫もびっくりの自己肯定感満載猫ちゃんの社交の物語。装丁もいい。ぐっときた。

カルミネ・アバーテ「海と山のオムレツ」

海と山のオムレツ (新潮クレスト・ブックス)

1954年、イタリア南部カラブリア州カルフィッツィ村で生まれた作者カルミネ・アバーテの自伝的小説(だと思う)。少数言語アルバレシュ語を話す環境で育った彼は、イタリア語を小学校で学ぶ。
祖父母・親の世代は戦争を知っている世代。南イタリアには御婦人方が手間ひまかけてつくる美味しいものはたくさんあるけれど、いかんせん現金収入が少ない。父親はドイツへ出稼ぎに行き、一度は故郷に戻り商売を始めるもやはり生活は困窮し、再びドイツへ戻る。主人公もドイツで一緒に暮らし、最終的にはドイツでイタリア語の教師となる。

これは主人公が味わった南イタリアの食を通して描いた自叙伝。ヤマザキマリさんが「アーリオ・オーリオは原価100円の料理ですよ?」とイタリア料理業界に喧嘩売って料理番組を持った話も頭の片隅におきつつ読んだ。この本をお手本にし、自分の食の思い出を綴れば誰でも小説が一遍書けるのではないか。私の一番若いおばがこの作家と同い年。彼の国の戦後復興の物語としてもぜひ。

ミレーナ・アグス「祖母の手帖」

1950年秋、筆者の祖母の激しい愛の物語というかなんというか。読み終わったオチのところで、「あれーこれ、映画でみたことがあったのでは?」とやっと気がつく。フランス映画だったから全然結びつかなかったんだわ!

「鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎」

ジグソーパズル 映画『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』 鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎 500ピース (500-562)
ゲゲゲの鬼太郎の劇場版アニメ。なんだか楽しいファンアートが毎日タイムラインに流れてくるのでどれどれと見てきた。今年の映画初め。見終わってから各所で調べたのですが、TVアニメ鬼太郎第六期の世界線のお話だったんですね。だからアマプラで墓場鬼太郎が何度もおすすめで出てきていたのか!

戦後すぐの混沌とした日本、因習の村、謎に包まれた巨大企業、年の離れた美人三姉妹・・・やっ、八つ墓村?・・・などと思ったりもしましたが、満足度は高かったです。そうかー鬼太郎はこうやって生まれてきたのだね。細野不二彦というか高橋留美子風のキャラクターの絵柄も作品にマッチしていてよかったと思います。バディものが好きな人におすすめ。ある意味、ヴェノムとかTedみたいなお話です。

「楽しいファンアートが流れてくるのは、作品が不幸すぎるから」という言説を先程知り、さらに、本作につながる墓場鬼太郎第6期を何話か見て、そういうことだったのかーーと叫んでいるところです。

2024年が穏やかな年になりますよう。

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