結婚できない男その3 / 社長、その服装では説得力ゼロです

今日のナガ画像。

ぷーっ、ひとりでできるもん!
社長、その服装では説得力ゼロです (新潮新書)
社長、その服装では説得力ゼロです (新潮新書) 中村 のん
「『見た目』の9割は服装だ!」という勇ましい帯がかかっているこの新書、内容はタイトルそのもので、どうしてまた説得力ゼロになっちまったのか、そこからどうやって挽回していくのか、というお話。
すごく乱暴に、多少私の主観を混ぜて、まとめるとこんな内容。

出版社のAさんは、ファッション誌の立ち上げプロジェクトに参加中、しかし、周囲には会社に着いた途端、ぺたぺたサンダルに履き替えるおっさんおばさんばかりで「おらぁ、てめぇらやる気あんのか、俺達はファッション誌を立ち上げるんだぜ? なのになに、そのセンス!」と毎日うんざり。メーカーのBさんは、若い頃に買ったと思われるダブルのスーツをいまだに着てる上司のパッツンパッツンの背中を見て、「きぃぃぃーっ!地位もお金もあるのに、なんでまだそんな古い服着てるのっ! いらいらするっー!」。代理店のCさんは、ピンクのアホ丸出しのデザインTシャツにへんてこジーンズでプレゼンしてくるデザイン会社の若造に「そんなセンスのヤツのプレゼン受けられるかーっ!」と秘儀テーブル返しを繰り出したりで大騒ぎ。
服装というものはとても大事で、見た目ひとつで仕事のモチベーションがあがったり、上司を尊敬できなくなっちゃってる部下を生み出したりしています。おじさん・おばさん年代は、『ファッションはちゃらちゃらした人のもの、不良たちに任せておいて、私たちは勉強ができればいいんだもんね、そんで社会に出て行くもんね』、というライフスタイルを貫けたものですが、今の若い子はそうでもない。なんでもある豊かな時代に生まれ、『勉強もできる、ファッションだってイケてる、そんなの普通に両立できるっしょ』という環境の中で淘汰されてきた世代、土台センスの鍛えられ方が違うんすよ。まぁ、そんな若い世代だって、TPOを理解せず、とんでもない格好で仕事に来ちゃったりしてるんですけどね。
自分もまた社会の一員、どうせ着るなら、周囲の人にストレスを与えず、なおかつ、質の高い人間に見せるセンスを鍛えてみたらいかがでしょう? それにつきましてはそれぞれノウハウがございます。
たとえば・・・、服売り場の人の話は鵜呑みにすんな、自分の体型をよく知っておけ、流行りのものよりも長く着られる質の高い服を選べ、靴を選ぶのは真剣勝負、足元ひとつでジーンズメイトの5000円のジーパンも25000円のビンテージものに見せることができる、いきなりブランド物を買うな、自分が持ってるものにプラスオンしていけるものを買い足して徐々にレベルアップさせろ、プラダがほしいーーー? あれは若くてスタイルがいい人が着るから似合うんだ、キャリアを積んで小金を手にした今、買いたい気持ちはよくわかる、しかしちょっと思いとどまって、自分に似合うかに合わないか真剣に考えてみて(あぁ、ちょっと耳が痛い)、あ、そうそう、太った人に効果的なファッションは・・・おぉっと、それ以上はいえないわ、続きは本書でお楽しみ下さい☆ 

日曜日、なにも用事がないと、ギロッポンヒルズの本屋に行ったりしますが、そんなとき、デートでやってきたウキウキ・若者カップルをよく見かけます。
雑誌からそのまま抜け出してきたようなかわいくラブリーなファッションに背伸びして選んだ踵の高い靴でちょこちょこ歩く彼女、それに付き添っているのは、『近所のコンビニにでもいくつもりだったんか?』と胸倉つかんでとっちめたくなるような手抜きファッションの彼氏。
 出かける前に、彼女がどんな思いで今日やってきたのか
 想像できなかったのか、君はっ!!!
衿のあるシャツ着るだけでもだいぶ印象が違うのにー。そんな薄汚い格好(ごめんね)で彼女が行きたいと思っているギロッポンヒルズのオシャレストランやカフェーに入れると思ってるのか、あぁーん!? なんでそれを事前に想像できないんだっ! あぁ、ここにも抽象力と想像力の欠如男子がっ! 高い金をかけなくてもいいから、一緒に行動する人の気持ちを考えて、それにあった装いをするのもひとつのマナーじゃとあたしゃ思うのよ。
そんな彼や、新橋駅でくったくたのヨレヨレスーツの男性型を見るたびに思うのは、人のお買い物につきあって、的確なアドバイスをしてくれる気軽で適切な料金のサービスがあればいいのに、ということ。
百貨店でお買い物コンシェルジュというサービスがありますが、あれじゃないんだよ。イメージしているものとだいぶ近いんだけど、アパレル小売業としての思惑がどうしてもかぶさっちゃうでしょ? 「これ、入ってきたばかりでーすっごく人気なんですぅー」って進めちゃうでしょ? それって冷静に見て私に似合う? 私の目を見てそれを言える? 流行ってるだけで買うほど消費者はお人よしじゃないんだよ。もっと辛らつで適切かつ親身なアドバイスを受けたいんじゃよ、人々は。
てなわけで、月曜からの仕事にすぐ使えるパンチの効いたところを抜書き。
「何でおまえに声が掛からないのか、鏡を見てよぉく考えてみろ。はっきりいってお前のその格好にある。大事な取引先に、ボサボサの頭のだらしない格好をしたヤツを連れていくのは誰だって恥ずかしいに決まっている。お前は中身も仕事ぶりも決して悪くないが、入り口の時点で大きく損をしている」
清潔ってだけで点数がぐっと上がります。
週末は床屋や美容室に行って身だしなみを整えておきましょう。

12 COMMENTS

さくまり

パチパチパチパチ~! 
でも「中村のん」って著者名を見て、サンジャポの小林のんちゃんを思い浮かべたのはナイショよ。

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カサ

お買い物コンシェルジュ、いいね。
商売にできないかなあ。
これから頑張りたい男子が軽くお願いできるといいですね。
1日タクシー借り切って見知らぬ土地を観光するような気持ちで。

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スガ

おふたかた、ごきげんいかがー?
お買い物コンシェルジュ業、始めるか。
幸い洋服に明るいお姉さんたちも友達にできたし!
3時間12000円、最初30分は打ち合わせ、2時間で買い物、最後30分で着こなし方アドバイス。どうかのう。

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ナガ

ナガもやりたいー>コンシェルジュ。
てゆうかもうやってた(ハンケチで)!
ナーガはかばんコンシェルジュがいい。
今日の画像いただきました。

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スガ

ナガー。
今は「バリバリ」が旬だから、そこらへんをおすすめしたいわね。
「ふしぎ、抱いて!」
おおきさん。
服装コンシェルジュ、やってもらったほうがいいよ! 人生で絶対役に立つと思う。

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TSK

あ、あたしもやろかなー。こういうサービスって、実はなまじスタイリストとかじゃない職種の人の方がいいと思うの。メンツとか趣味とか関係ないプライベートサービスだかんね。

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スガ

みんなでコンシェルジュ業を始めることになるのか!
わしらのまわりには「MIYN」という何を着ても似合ってしまう存在がいるからのぅ。
でも、こんなえらそうなことを書いてて、一番見てもらいたいのは、スーツと着物とジャージしか持っていない私☆です。

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mine

ずいぶんと前になりますが、まさにそういう商売が日経MJか繊研新聞で紹介されてました。
表参道とかで待ち合わせて、希望に応じたお店に連れて行ってもらって、トータルコーディネートで4~5万だったかなあ・・・。もちろん買い物代は別です。

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スガ

4~5万!! いい値段ですね!
それを一番必要としている人には決して払うことができない金額・・・。
もっと手ごろになればいいのにー!
そして男前がもっと増えればいいのにー!

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ナガ

>それを一番必要としている人には決して払うことができない金額・・・。
まさにそこだー!
でも、本当に必要としてる人はたくさんいそう。
やろうよ、やろうよ。面白そうだよ。
ナガもちょっと具体的に考えてみる~>例のイベントが全部終わったら
はっ! シゴト、シゴト

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