風光る御柱祭の週末に


御柱祭は諏訪のが格別に有名ですが、諏訪神社の系列店(店?)の神社は、長野県内それぞれの氏子たちがそれぞれの地域でどこでもやっているのです。数えで7年に一度、6年ごとに行われるこの奇祭、今回は私の家の樹齢80年の松が使われ、昨年秋の伐り出し、先週末は立て御柱をやってきました。
神社や氏子さんたちの性格によってやり方は各地で違うかもしれないんですが、私が氏子となっている神社の場合、伐り出しを前の年の秋に、春には、切り出したところこから神社までみんなで引きずって運ぶ山出し、その境内に御柱を立る立て御柱の祭事が行われます。うちの田舎では、山出しから立て御柱まで半日かけて行います。
休み休み運びつつ、要所要所で獅子舞が奉納され、お酒も振る舞われます。今回は、約1km、時間にして3時間ほどかかりました。大きな大きな綱引きを繰り返しながら運んでいくイメージです。今は地方の小中学校に、外国からの先生が派遣されているようなのですが、北欧からやってきた男性やケニアからやってきた女性が一緒に御柱を引いているさまはなんだか不思議なものでした。
境内には1m近い竪穴が掘られており、その中へ高さ10m・直径50センチほどの柱を立てるのですが、この作業はなかなか難しく、氏子たちの知恵とあらゆる職業経験を結集して執り行います。山師・鳶・大工さんはここではヒーローです。境内に大きな銀杏の木があるのですが、それにひょいひょいと登り、道具を持ち上げ滑車をかけ、御柱を支えるロープを張りめぐらし、てこの原理で木が安全に立ち上がるよう準備します。そういう人たちはたいてい大きな声でしゃべりませんが、確かなリーダーシップを発揮しています。それがまた格好いいのです。
地上の氏子たちと樹上の人々が連携をとりながら、静かに力強く御柱を立ち上げていきます。ひとつまちがえば大事故です。とても緊張感のみなぎる時間です。実際、立て御柱の際には事故が多く、今年は長野でも一人亡くなってしまいました。残念なことです。
みなで力をあわせ、息を合わせて、緊張した作業を済ませ、竪穴にバランスよく立ち、角度も美しく決まったら仕上がりです。竪穴に土を戻し、しっかりと埋めて自立させたら終了です。立ち上がったとき、誰ともなしに、御柱に向かって「おー」と歓声をあげたのですが、なんともプリミティブな空気にその瞬間は包まれました。鎮守の森の杉木立の中で、『神様ってここにいるのかも』、という思いにぶるっと身が震えるような。
今回、通しでお祭りに参加して思ったのは、御柱という奇祭には、林業国信州として、林業技術の向上を目指す意味合いもあったのではないかということ。また、本当に純粋な、五穀豊穣の祈願に通じる男根崇拝のようなものも。6年ごとに執り行うので技術継承もかえってしやすいのかもしれません。毎年毎年やっていたら、自分が年をとったことにあまり気がつきませんが、6年という時間が流れると否応なしに自覚せざるをえないものね。

今回、単焦点ちゃんと標準レンズのカメラ2個ぶらさげて撮影しまくりましたが、楽天写真館で出力し、そのまま実家へメール便で発送手配。今回数百枚写真を撮りましたが(←アホ)、自宅でのんびり写真をピックアップ、フォルダごとネットにアップ、フジフィルムで(たぶんとても)きれいに出力、配送先を選べられるから実家にもタイムラグなく写真を送れる、こういうのってちょっとでも早いほうがいいじゃん! んぎゃーすてき! らくちんこ! しかも1枚12円と、近隣の出力センターに比べてとても安い! 600円以上の出力でメール便送料無料、6000円以上で宅配便送料無料! ふんがー! 紙に焼かないと残らない思い出もあるんじゃよ! 紙焼きもいいよね、たまにはねー。そんで自分の写真を見て、本当にだんだんガチャピンに似てきちゃったけど、大丈夫かなーと思っている次第です。どうしましょう、助けて、ムック!

山桜もキレイじゃったよ。

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