映画2本「マイ・バック・ページ」「パイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉」


安田講堂以降の全共闘を描いた映画。妻夫木くんは、週刊誌の記者、松山ケンイチは若き活動家。この二人が接触し、運命が交錯する。1969年から1979年までの物語。まったりと長い。2時間半。ものすごく丁寧に作られている。丁寧に作られているのに、お茶の間で妻夫木君に見慣れ過ぎちゃっているので、作り込んだものが書き割りにみえなくてもなくてあぁんもったいない!
冒頭、記者魂溢れる妻夫木くんがフーテン暮らしの若者の中に入っていき潜入ルポの取材するシーンがあるのですが、そこにちょっと頭の足りないおにーさんがいるなーと思ったら、草々にいさんでした。ラスト、ふらりと入ったおでん屋で偶然フーテン時代の友達にであうのですが、そこに水崎綾女ちゃんがちらっと出ます。いや、そんなところに反応しなくても。
あそさんが誘ってくれて一緒に見たのですけれども、終わったあと、私が「全共闘ってぴんとこないんですよねー」というと、「私(あそさん)の高校、わりとそういう感じだったから。生徒会じゃなくて自治会って言ってたし」「あ、私の高校も自治体って言ってましたよ」「ほらー、無関係ってわけじゃないのよー」てなやりとりを。そうか、無関係じゃなかったのか。でも結局、全共闘ってなんだったの。連合赤軍の話を描いた山本直樹の「RED」とかでしか知識を得てないのが問題か。
今日の名台詞
「重子のために世界を変えたいんだよ」
「革命ってのは金がかかる」のようなお金に言及するセリフがあった。ちょっと記憶しておきたくなるようなセリフだったのに、うーん、思い出せない。ゲバラの映画の「革命ってのは気前がいいな」に匹敵するくらい印象的なセリフだったのじゃが、残念。


日曜日はパイレーツ・オブ・カリビアン 生命の泉。
6分アクションして2分話が進んで、また6分アクションして次の2分でまた話が進む・・・というようなエンターテイメントてんこ盛りの映画。人魚こええ、超こええ。「あれはかもめの鳴き声だ」、うそーん、超こええよ、人魚。スペイン軍が無駄にかっこよくて、あぁあの時代のスペインって本当に強い国だったんだなー、と。話はとてもわかりやすくって、バルボッサも溜飲が下げられたし、ジャック・スパロウにはいい仕事仲間もいるし、新人ふたりも爽やかにデビューできたし、めでたしめでたし。これからはこういう主要キャラ&サブキャラ中心の1作完結物語で釣りバカ日誌化していただけるとありがたい。
今回3D上映のスクリーンが多く、見たい時間帯に通常版がなかなか上映されておらず、已むを得ず3D版を。2時間10分の作品で前作よりコンパクト、なんとか目が疲れない長さ。3D映画は、これはこれで映像暗めで見やすいので、そんなに嫌いじゃないです。
上映後10分くらいして隣の席が埋まったんですが、遅れてやってきたふたりの男性の挙動がおかしかった。席をさがすまで周囲を手で激しく探ったり、間違えて私の頭を触ったり。どうも目がよくみえていなかったようなので、背中を抱くようにして案内してあげた。「すみませんね、目が悪いもので」とお礼のささやき声が聞こえたので、あぁやっぱりそういう方なんだな、それでもこういう映画に観に来られるっていうのはとても映画好きなのね、と思った。
で、映画終了後、エンドロールの最中に、そのふたりの話し声が。
「いやー。3Dのメガネって全然通路が見えないねー」
「メガネ外したら全然通路見えるじゃん!」
「やっぱ入り口からしてきた俺達が間違いだったのか」
おっさーん!!!!!!!!!! 
通路から3Dメガネしてたんかい!!
そりゃー座席もわからんわい!!!
まぁそんなことがありましたけど、楽しい映画でしたわよ。





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