君を探す翼が欲しや盆の海/大木あまり「句集 遊星」/模索中ニュウマン

夏の間、手回り品をショルダーバッグに、PCを布製のトートバッグに入れて客先に出かけたことが数回あったのですが、あれ、もしかして、この格好砕けすぎかしら・・と秋になってようやく気が付きました。遺憾遺憾! お友達の家に打ち合わせに行くんじゃないんだから、それはよろしくないでしょう。
ということで、あんまり仰々しくなく、たっぷり入りそうに見えないように見せながらも、やっぱり13インチのノートパソコンが入る、というカーフのトートバッグはなかろうかと新宿のニュウマンに行ってみた。ビルの玄関入ってすぐのお店で見つかった。「建物一周してきていいですか」と店員さんに取り置きをお願いし、ぐるっと一周してみた。同じブランドの同じバッグの型違いやら色違いを各ショップで見かけた。いいのか、それでいいのか、こんなに見分けの付かないショップを並べて問題ないのか、と心配になりながらも最初の店に戻り、「初めに見たのが一番よかったので」と購入することに。
店員さんとは「他のショップでも色違いをたくさん見たんですけど、こうも同じものが並ぶと自分がどのお店に入ったのか迷っちゃいますね」などと話しかけてみる。「まだこのビルは開業したてで各ショップが模索してるんです・・・あと、いま、ルミネカードのキャンペーンをやってるので、普段と違うお客さまがたくさん来てて、そういう方のために売れ筋の商品を大量投入してるかもしれませんね」「あぁ私みたいな客が」「いえ、そんな」などと。すおか、私は普段とは違うお客か、うん、自分でも自覚してる! してるよぅ、ごめんよぅ!
しかしバスタも瞑想しているし、ファッションビルは個性派達が勢揃いし一周回って無個性に。このビルの明日はどっちじゃろう。あ、買ったバッグは安定の象色です。象色ラブ、モグラ色ともいう。

そのあと新宿御苑に寄り、中のベンチで大木あまり先生の句集を読んだ。先生の句を読んで涙ぐんだ。先生の俳句って世界が広い。2011年から2015年冬までの俳句四百七句を収録。読み出してすぐに2011年の3月がやってくる。

3.11灯すことさへはばかれり

花過ぎの瓦礫地獄や猫歩く

句集ってもしかして、机の脇に置いておき、気になったときパラパラめくり、その世界に没頭しまた仕事に戻るというのが正しい使い方なのかしら、と思ったり。とてもやさしい手触りのソフトカバーで、ブックデザイナーさんに本気で句集をデザインしてもらうのも楽しそうです。多分来年あたりいとうせいこうがやりそう、あ、いや、いとうせいこうさんがどうこうというわけではないのですが。

新宿御苑では黄葉はいまがピーク、紅葉はこれから、銀杏はもうちょっと先のようです。

遊星 (ふらんす堂俳句叢書)

2 COMMENTS

いち

具合の良いトートバッグ、見つかったのね。
よかった!
そしてまた象色なのね。
象色ラバーなのね!

次はいよいよワニか?!

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ukasuga

ピンク象だよ。楽しみだね!でもニュウマン、ほんっと同じアイテムばっかりで・・・びっくりよね★

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