あらすじはギンレイホールのサイトから。
1940年、フランス北端の港町ダンケルクに追い詰められた英仏連合軍40万人の兵士。背後は海。陸・空からは敵――そんな逃げ場なしの状況でも生き抜くことを諦めなかった。一方、母国イギリスでは対岸の仲間を助けようと民間船までもが動員された救出作戦が始まった… 究極の臨場感で史上最大の救出作戦の実話を描く緊迫のサバイバル・アクション!
音楽はハンス・ジマー。すっごい。しびれた。これはハンス・ジマーの仕事としても金字塔になると思う。ギンレイホールという音響設備が一般的なあの名画座でさえ、あの楽曲の迫力! あの映像! IMAXシアターで見たら、どんな映像体験になったことかしらとドキドキしてしまいました。
監督のクリストファー・ノーランは「CG大嫌いおじさん」。大嫌いおじさんなのに、えっとなんでしょう、英国軍のスピットファイアと、ドイツ軍のメッサーシュミットが空を飛んでいるではありませんか。もー、やっぱりCGなんでしょー、などと思いながら帰ってから町山さんの映画評を読むと、これからの戦闘機や駆逐艦は当時使われていた本物を撮影に使ったというではありませんか。あの海外線に延々と並ぶ40万人の兵隊たちもCGじゃなく段ボールだというではありませんか。ここ、まるっとwikipediaをコピーさせてもらいます。
撮影にはIMAX65mmと65mmラージフォーマットフィルム・ストック(英語版)が用いられ、IMAXカメラが手持ちで使われた。ノーランはフランス海軍駆逐艦マイレ=ブレゼ(英語版)を含む実際の軍艦を撮影のために修理した。2機のスーパーマリン スピットファイアMk.IAsと1機のスーパーマリン スピットファイアMk.VB, および イスパノ・ブチョンがメッサーシュミット Bf109Eに仮装されて空中戦の場面で使われた。1台のIMAXカメラは戦闘機に装着され、最大限の視覚効果を得るために水没させられた。CGIの使用を避けるために厚紙を切って作った兵士や軍用車のプロップを使って大軍隊を表現した。
なんですって・・・あれ、CGじゃなかったんだ・・・・。確かに21世紀の港湾風景がちらっと映り込んでしまったりしていますが、逆にそれがあるから「あ、ほんとにこれ、ダンケルクの海岸線を飛んでる飛行機から撮影してるんだ」と理解できました。
一人の若者が戦場から逃れ、生き延びていくお話ですが、スクリーンの世界に自分が投げ込まれたかのような没入感が凄まじかったです。あと、トム・ハーディ、うえええん、トム・ハーディ・・・・。民間船の船長がかっこよくてのぅ。キリアン・マーフィーの衰弱した兵隊っぷりもよくてのぅ。「この戦場から生き延びろ」というテーマがシンプルなよい映画でした。
ギンレイホールで、来週金曜まで!