「このままでは人類が環境を破壊してしまう、このでかさっ、このでかさが問題なのだ!」と憂えていたノルウェーの科学者が人間を13cmの大きさに縮めちゃった! それから十年、この技術も普及し、小さくなることを選ぶ人も増えてくる。なにしろ、小さくなった分、夢のお屋敷サイズの一戸建てもお人形の家で済ませられるし、ダイヤのネックレスやペンダントだってちっちゃいクズ粒を使って安く仕上げられる(あ、いえ、材料費はそうですが、加工賃は・・?)、出すゴミだって小さくて済む、500mlのペットボトルが1本あれば集団がしばらく暮らせる。
学生ローンの支払いが終わったばかりのマット・デイモン、気がつけば立派な中年の入り口。いつまで経っても好転しない生活。もう俺も小さくなって、金かけずに暮らしていきたいなー・・・ってなことでお話が転がっていくわけですが。
見ていて「あぁーなんだよこの現実世界のエリジウムは・・・」みたいな展開になっていくんですけど、その小さい人たちの社会での主要な脇役がクリストファ・ボルツ。ふふふ。クリストファ・ボルツ。
タランティーノ作品「イングロリアス・バスターズ」で「こんなドS将校、しゅてきー」と唸らされ、
ポランスキー作品「おとなのけんか」で「ブラック・コメディ、しゅてき」と感動させてもらい、
タランティーノ作品「ジャンゴ 繋がれざる者」で「こんな変態ドイツ医師、しゅてきー」とうっとりさせられ、
007「スペクター」では「なんかしょぼい悪役だけど、クリストファ・ボルツならなんだってええんやでー」と目を細ませてくれた
あのクリストファ・ボルツです! Wikipediaによりますと、2009年、『イングロリアス・バスターズ』(クエンティン・タランティーノ監督)で、一見紳士的ながら腹の中では底知れぬ冷徹さを兼ね揃えているナチス親衛隊のハンス・ランダ役で第62回カンヌ国際映画祭男優賞、第82回アカデミー賞助演男優賞を受賞した。タランティーノ作品でアカデミー賞を受賞した俳優は彼だけである(2014年現在)。 まぁクリストファ先生ったら!!! この人の下世話なニヤニヤ笑顔って・・・ほんとに映画界の至宝・・・オーストリアが生んだ奇跡・・・・。北欧のマッツ・ミケルセン、中欧のクリストファ・ボルツ(オーストリアを中欧って呼ばないけど)、みなさん、これからもこのふたりを大切に見守っていきましょう。
で、この映画の一番のみどころは「おまえら昨夜エッチしただろー」といいたいのを我慢しているクリストファ・ボルツのニヤニヤ顔ですね。いやぁいいものを拝見しました、すばらしい。