強き名の黒猫を愛で余寒かな/映画「花束みたいな恋をした」

【映画パンフレット】花束みたいな恋をした 監督 土井裕泰 出演 菅田将暉、有村架純、清原果耶、細田佳央太、オダギリジョー、

ナガ姉さんに進められたので、行ってきた。ちょうど東宝シネマズのポイントが貯まっていたので無料で見た。場所は上野御徒町駅上野パルコ内のTOHO シネマズ。予告編が始まってから席についたので客席の様子はわからず。あそこで押井守さんが出オチみたいになってるのが最高でした。

 

あらすじはeiga.comから。
「東京ラブストーリー」「最高の離婚」「カルテット」など数々のヒットドラマを手がけてきた坂元裕二のオリジナル脚本を菅田将暉と有村架純の主演で映画化。
坂元脚本のドラマ「カルテット」の演出も手がけた、「罪の声」「映画 ビリギャル」の土井裕泰監督のメガホンにより、偶然な出会いからはじまった恋の5年間の行方が描かれる。東京・京王線の明大前駅で終電を逃したことから偶然に出会った大学生の山音麦と八谷絹。
好きな音楽や映画がほとんど同じだったことから、恋に落ちた麦と絹は、大学卒業後フリーターをしながら同棲をスタートさせる。日常でどんなことが起こっても、日々の現状維持を目標に2人は就職活動を続けるが……。

以下はネタバレです。ネタバレの紙幅稼ぎにいろいろ載せておきます。バロンちゃんという黒猫がでてきます。成長にあわせて違う個体が登場していたようでしたが、黒猫はいいね!

 

1964年の有村架純 NHK連続テレビ小説「ひよっこ」愛蔵版フォトブック (単行本)

『花束みたいな恋をした』オフィシャルフォトブック

菅田将暉 アニバーサリーブック 通常版 『 誰かと作った何かをきっかけに創ったモノを 見ていた者が繕った何かは いつの日か愛するものが造った何かのようだった。 』

SPRiNG(スプリング) 2021年 3月号

 

見ている最中、「モテキ」や「カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生」が思い出されて、そのへんが辛かった。

地方出身ボーイがいかにして身を立てていくのか模索していく労働搾取の物語。東京生まれ東京育ち代理店勤務共稼ぎ夫婦というつよつよ家族のもとに生まれ「私はあのひとたちとは違う(どっぷり寄りかかっているけれど)」と思ってる女の子の青春譚。そのふたりが一緒に過ごした五年間を描いた小さな恋の物語。

「そうかーいまのヤングはこういうのが刺さるのかー、私に刺さらないのは年をとったからなのか、彼らが繰り出すカルチャーマウンティングカードの固有名詞を半分ほどしか理解できなかったからなのか」などと悶々しながら、映画を進めてくれたナガ姉さんにLINEし、夜にClubhouseで話そうー腹を割って話そうーという流れになりオープンルームを立ち上げた。

「菅田将暉のあの茶色のジャケットはありなのか、どういう経緯であの茶色いジャケットを買う羽目になったのか」「あれは結局コリドー街の男なのか」「モテキのリリー・フランキーと、本作のオダジョーは一味違うのか」「スマホを使ってる割に、Twitterが出てこないのはなぜか」「女子大生のラーメンブログをありがたがるのは2002年くらいの空気ではないのか、ほんとうに2015年を描いているのか、いまのヤングなら1500ヒットではなく、再生回数やRT数などを自慢するのではないか」などとわやわや話してたら、違う世代の見知らぬ方たちが参戦してくれ、彼らと一時間くらい話しているうちに物語の像がくっきりとしてきて、より理解が深まりました。ありがとうございました。

最後の清原果耶ちゃんの場面が最高だった。わたしたちだけに訪れた特別な奇跡だと思っていた出会いが、実はごくごくありふれた普通の出会いのひとつに過ぎなかったと思い知らされ、夢が覚めていくようなあの場面。あそこにツヤツヤの黒髪の清原果耶と、姿勢良く礼儀正しく振舞おうとする細田佳央太を持ってきたのが素晴らしい。ノックアウトされるなら、このくらいの初々しく見目麗しいカップルでなければ。

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町田くんの世界

「花束みたいな恋をした」というタイトルは、「リボンを解いてしまうとバラバラになってしまうけど、一瞬は美しかったもの」の意味なのか、「根の張ってないふわふわとした状態」のことなのか、単純に「ドライフラワーのようにもろくはかないものこと」を指すのか。

個人的には20年前に見ていればよかったかなという思いと、20年前なんて邦画の恋愛映画なんて絶対みなかったじゃないすかという気持ちが半々になったまま、モヤモヤとしたまま都営大江戸線に乗って帰宅しましたとさ。

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