これ名作だね、しみじみと名作だ。日本映画史にきっちり残る名作だと思う。
南極基地では、日本で夏至の日に冬至祭りを行うのだそうです。コック帽をかぶりシェフなりに正装した堺雅人がメイン料理にきれいにソースをかけ、それを基地で一番若い高良健吾がお尻でドアを開けながら慣れない手付きでダイニングに運ぶ。それを生瀬勝久、きたろう、 古舘寛治、黒田大輔、小浜正寛、豊原功補が食べる。ひげも髪も伸び放題のおとこたちが、その日ばかりはこれから迎える春に対して敬意を払い、ジャケットにネクタイを着用し、赤ワインをしずしずと飲みながら、基地には不釣り合いな豪華な食事を食す。これは素晴らしい配役ではないですか、完璧な絵面ではないですか。
公開時にみたときは高良健吾の「渋谷とか行きてぇ」というセリフばかりが印象的でしたが、いまみると、堺雅人の最後の「うまっ」というセリフの重みがすごくよくわかる。いい映画だなー。ロケ地は網走で、まるっきり南極に見える網走という土地がすごいなと思いましたよ。パウンドケーキを作りながら、Amazon Prime Video で。
網走で見つけた「ここが南極料理人のロケ地でした」の標識。
こんなところでしたよ。
堺雅人といえば最近「プロメア」も見たよ。キラキラなシャーベットカラーのSF!
声で松山ケンイチ、堺雅人、古田新太が出演、もうあなたたちそれで映画撮っちゃいなさいよという豪華ラインナップ。特に松山ケンイチがこちらが顔赤らめちゃうくらいノリノリで、アニメでもこの人は憑依系になっちゃうんだと感心した、あと声がいいですね。堺雅人が悪役をやるのも悪くないと思います!
まぁでも堺雅人といえば、やはり真田丸が代表作になっていくんでしょうね。私のなかでは長谷川博己は、シン・ゴジラと明智光秀のひとになりましたし。