J.S.バッハ(ジョン・バーンスタイン編):来たれ、異教徒の救い主よ BWV 659
J. S. Bach (arr. John Bernstein): Nun komm, der Heiden Heiland, BWV 659
うっとり聞いているうちに終わってしまった。5分の楽曲。
ドヴォルジャーク:弦楽四重奏曲のための『糸杉』B. 152より
第4曲 「ああ、私たちの愛に求める幸せは花開かない」
Dvořák: From ‘Cypřiše (Cypresses)’ for String Quartet, B. 152 – 4, “Ó, naší lásce nekvete to vytoužené štěstí (Love Will Never Lead Us to that Happy End)”
教え子のソプラノ歌手に恋してしまったドヴォルジャーク、しかし彼女は別の貴族と結婚してしまい、その失恋の悲しみを切々と綴った楽曲18曲で構成された歌曲集「糸杉」から。18曲・・・ドボルザークさん・・・がんばって!!!
エドヴァルド・ミルゾヤン:弦楽四重奏曲 ニ短調
Edvard Mirzoyan: String Quartet in D minor
ミルゾヤン(1921-2012年)はアルメニアの作曲家。民俗音楽を色濃く引き継ぎながら、ソビエトの音楽とみごとな融合を果たしていく。本作は、ソ連の従軍作曲家を退役した後に発表された楽曲で、急・緩・急・緩・急の5つの編成からなる。
最後の緩・急のくだりが素晴らしく、なんなら実写版ゴールデンカムイの馬橇が走り出したね、二階堂の三角飛びだって見えちゃったね、ヴァイオリンやヴィオラの弦がピンっと空を指し曲が終わったときなんか、霧の中から鶴見中尉が馬にのってでてきたもんね。劇伴にそのまま使ってほしいような楽曲でした。
休憩時間に同行の友人も同じ感想を口にしてきたので、ほんとうに馬橇が見えたんだと思う。彼女が演奏動画を探してきてくれました。みなさまもぜひ。
https://www.youtube.com/watch?v=muZ8DojHj4I
セルゲイ・タネーエフ:ピアノ五重奏曲 ト短調 Op. 30
Sergey Taneyev: Piano Quintet in G minor, Op. 30
チャイコフスキーの愛弟子のセルゲイ・タネーエフ(1856-1915)。技巧派でロマンチック、きらびやかで華やか。第四楽章のロンドは「こんなクライマックスまで連れてきておいてこの楽曲は終わってしまうの? ここで置き去りにしていかれるの?」というくらいのめくるめくキラキラっぷり。。
アンコール
プッチーニ「菊」
悲しい、とても白い風景。オリガを失った鶴見中尉の背中が見えた。なんでもゴールデンカムイに例えすぎ。
ピアソラ「天使の死」
ピアソラはアルゼンチン出身のバンドネオン作曲家。そうかータンゴかなるほどーと思って聞くと、あの激しい旋律に納得が。
ミルゾヤンもタネーエフも初めて聞いた音楽家。西江辰郎さんの音楽オタクっぷりが炸裂した選曲だったのではなかったのでしょうかどうでしょうか。アンコールが終わったあと、隣席の見知らぬ御婦人と「盛りだくさんでしたねー」「素晴らしかったですねー」と自然と声を掛け合ってしまった。終演後にはサイン会があり、今週の占いに書いてあった「チャンスはほんの一瞬だけですよ」ってこのことだったのかと思い出しながら列に並び西江さんたちにサインしてもらった。えへへへ。いい月曜日だ!