また読んだヤマケイ文庫の遭難本/羽根田 治「ドキュメント生還-山岳遭難からの救出 (ヤマケイ文庫)」

ドキュメント生還-山岳遭難からの救出 (ヤマケイ文庫)

羽根田さんの遭難本、また読んだ。今回は、遭難から生還したひとたちの手記。平成一桁年代にヤマケイで連載されていたものをまとめたもので、中にはニ週間以上の遭難から生還したひともいる。一人で山の中の屋根もないところでで、満足な食料もなくヤブ蚊や動物に怯えながら救助を待って過ごす夜を過ごすなんて、考えるだに恐ろしい。しかし今回は遭難から生還してきたひとたちの手記。「こんな大変な目にあっても、生きて帰ってきたのだから」と安心して読むけど、でも同じ状況になったらこの人達のように冷静に気丈に振る舞うことはできないだろうなー。

この本の教訓
 - 山道ですれ違った人にいい加減に道を教えない、教わらない
 - 道に迷ったら沢をくだらない、じっとしてる
 - 雨具を持参する。
 - マッチ・ローソク・ガス・ストーブなど携帯する、低山でも携帯する

先日読んだ「ヤマケイ新書 山岳遭難の教訓」の本にもあったけど、こういうやりとりって実際に山の中であったりするわけですよ! 山登る人は「あちらからやってくる人は、この道を歩いている人は、このコースを熟知しているに違いない」と思い込んでしまうのか、すれ違っただけの人の話を頼りに歩きはじめ、よくよく地図も確認せず、道迷いになり、絶対に沢を下ってはならないと理解しているのに、焦りから沢を下り始め、崖にぶちあたってしまい「詰んだ」と天を仰いでしまうのです。羽根田さんの遭難本に、「すれ違った人との会話」で運命が変わってしまった人の話が必ず出てくる。怖い。だいたいその人が悪意ある人だったらどうするのよー。

前回の遭難本で印象深かったのはこの話↓。
奥秩父の和名倉山を目指した女性が分岐ポイントを誤る。その先で犬を連れた年配の男性を追い越した。男性は彼女に「こっちでいいんですかね」と訊ね、「右手側に山頂があるはずですよね」と彼女は答えた。その男性の先を歩き、しばらく経ってから自分が道に迷ったらしいことに気が付く。焦って行動しているうちに滑落し、滑落したおかげでかえって冷静になることができ、登山道をめざし藪の中を漕いでいき彼女は生還する。
しかしそのあと、その犬連れの男性が戻ってきてこないとことを知る。一週間かけて捜索されたし、最終日には捜索に彼女も参加したが見つからなかった。一ヶ月後、ひょっこりと犬だけが帰ってきたが、飼い主はとうとう見つからなかった。

これ読んだあとに、「楽しい社内リクリエーションのはずが、正体不明な山猿に襲われ会社存亡の危機に!」の山岳パニック漫画「モンキーピーク」読んだら悪い夢をみた。気象遭難・道迷い・低体温症などもでてきて、羽根田さん本の復習を漫画でやってる気分になります。がんばれ佐藤さん!

 

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