大きくて緑の色の絵が見たい/東京国立近代美術館「ピーター・ドイグ展」

先週末には千葉の佐倉のDIC川村記念美術館のロスコルームに行きたいと取り憑かれたように計画を練っていたのだが、凄まじい暑さに遠出を断念。近所でバーンとした大きな絵をどこかで展示してないかとしらとあれこれ検索しましたが、いまひとつピンとこない。検索の仕方が悪いのではと気がついた時、美術手帖のウェブサイトの存在を思い出した。そこで、竹橋の東京国立近代美術館で開催されている「ピーター・ドイグ展」を知る。なんでもこの人の作品はとても大きいというではありませんか。これはいま見たいものが見られるかもと期待しながら行ってみました。

ピーター・ドイグって今年還暦の現役の作家さんなのですね。ご本人写真はこちらから、ウィキペディアのジミー・ウェールズが恰幅良くなったような感じ。音声ガイドはのんさん。のんさんのかわいらしい声は、色味は爽やかだけど描いてるものは割と不穏なドイグの作品によく似合います。そして、そこで緑色の大きな絵を見ることができました。


でーかーいー13日のきんようびーーー!

音声ガイドにはこの展示に関わった枡田研究員のこぼれ話も収録されていて、そちらも大変に興味深かった。この企画は5年前から立ち上がっていたそうなのですが、世界中に散らばっている2mや3mもある大きなドイグの作品を集めるのがとにかく大変だったと。とにかく作品が大きいので、左右に一定の間隔をもたせ、余白をたっぷりに一点一点集中してもらうように展示空間を設計し、照明もLEDのシャープな光を採用し、この色彩を楽しんでもらいたいとのこと。

もともとこの美術館は天井も高く(といっても国立新美術館ほどではないですが)広くゆったりとしていますが、このくらいの空間でないとドイグ展はできなかったのだ。翻ってみますと2017年にチェコ文化年事業として開催された国立新美術館のミュシャ展、あれは日本ではあそこでしかできない展示だったのではないかと。スラヴ叙事詩の作品は6✕8mでしたからね、部屋より大きい絵画作品です。人生で見に行けてよかった展示のひとつです。

で、本題の緑の大きな作品なのですが、ドイグ展をみたあとに立ち寄った所蔵品展示コーナーでも緑色の大きな作品に出会えました。2018年に亡くなられた秋岡美帆さんの「よどみ」「そよぎ」「ながれ」の三部作です、1988年昭和63年作品。あ、こういうのも見たかったのです、すばらしい、まるで私を待ち構えていたようではありませんか。「千葉に行けなくて残念だったけど、近所にもいい作品あったでしょ?」と語りかけているようでした。

自分メモ 音声ガイド作品

ピーター・ドイグ展の音声ガイドで紹介されていた作品です。

のまれる
スキージャケット
ガストホーフ・ツァ・ムルデンタールシュペレ
ペリカン(スタッグ)
無題(パラミン)
ラペイルーズの壁
スピアー・フィッシング
ポート・オブ・スペインの雨(ホワイトオーク)
赤い男(カリプソを歌う)
スタジオフィルムグラフ

一部撮影禁止ですが、ほぼ撮影OKの太っ腹企画です、東京国立近代美術館は全体的に太っ腹なイメージがあるのですが、本展も出し惜しみゼロです、ご興味ある方はぜひー。

 

Peter Doig

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