七竈はるばる来たぜ函館に/五稜郭で鶴見中尉の愛を試す行為の悪辣さと土方歳三の武士道ばかり考えてきましたの巻

旅のあらまし

JR東日本の「びゅうトラベル」で「一泊二日新幹線はやぶさで行く函館ツアー・きれいめビジホ素泊まり付き!」が24000円から販売されているのを見つけた。函館、そこはゴールデンカムイにも登場する重要な街! そこで少なからずゴールデンカムイに興味を持っている友人二人を誘った。

東京-函館北斗間ははやぶさで4時間かかるが、たとえば私の場合、自宅から羽田まで1時間、空港で30分、フライトが1時間半弱、着陸から市内までなんのかんので1時間、合計4時間と考えると新幹線での旅もそんなに大きく変わらない。面倒な保安検査もないし、突然の揺れに備えてシートベルトをつけっぱなしにする必要もない。新幹線、案外楽なんじゃないかしら、飛行機に比べてお安いし。

さて、出発日の数日前にミーティングを行い、その場で発券済みの新幹線のチケットを渡す。当日は新幹線の車内の座席で集合。持参した空財布にみんなから集めた一万円札を入れ、合計3万(税込)で遊ぶぜ、函館を!! 一日目はJR函館駅から函館山方面を観光し、二日目は五稜郭を見学したおした。

一日目


函館駅到着。ガラス張り。


雨が降る中なんとなくふらふら歩いて函館市青函連絡船記念館摩周丸へ。意外と見どころが多かった。

そしておそらくここが、杉元と鶴見中尉の最終決戦の場所、古い地図と照らし合わせながら、その地を確認する。


鶴見埠頭


船内に飾られていた北海道の木製の地図がよかった。あの熊の位置、ほんとうに羆被害が多かったところだよな、とちょっと身震いもした。

その後、赤レンガ倉庫街を目指してふらふら歩き、そこで昼食。タクシーを拾って函館山向かって右側の旧ロシア領事館を目指す。タクシーの運転手さんは「あそこもうボロボロなんですよ。取り壊すって話ですよ。ほんとうに見に行くんですか?」と3回くらい聞いてくる。「ゴールデンカムイという北海道を舞台にした漫画作品で重要な事件が起きる場所なんですよ」「へーそうなんですかー、でも取り壊すことになってるんですよー」、この温度差!!


バルチョーナク様式の旧ロシア領事館。
(よく考えたらバルチョーナクというセリフがでてくるのは、五稜郭の陸軍施設だった)


想像より大きく立派な建物だったし、裏側には庭もある。


相当な坂。これはたしかに馬は走りたくないですよね。

建物を外からウロウロ見ている間、タクシーに待っていてもらい、存分に撮影し終わったあと乗り込み、また別の建物を撮影するのを待ってもらう。そしてようやく重要文化財 旧函館区公会堂へ。ここで初めて最初のタクシーとお別れ。函館の地で最初に出会った運転手さんがとても親切で感じの良い方でほんとうによかったです。


旧函館区公会堂は最寄りの施設との共通券を販売していて、二箇所回って500円などという経営が心配になる料金設定。今回は、この公会堂と函館市北方民族資料館に行くことにして500円券を人数分買って館内へ。


サロン的広間で珈琲ショップの出店があり、一杯ずついただいた。珈琲を飲んでいると突然の雨。函館に着いたときは曇り、ロシア領事館は晴れ、そしてこの雨。なるほど、函館の天気は変わりやすいのか。


かつてこの大広間でどんな催し物があったのだろう。ここはコスプレ撮影もできるそうで、館内に衣装室が用意されていました。


建物の外の公園もとても美しく整備されていました。


函館市北方民族資料館には鯉登少尉がいた。土方さんと一緒に撮影した。


北方民族ということでウィルタ族などの樺太アイヌのものも展示されていた。小さそうに見える博物館だったけど、中身は充実していた。


この熊の造形とか素晴らしいと思いませんか? 

そこからてれてれ歩くと函館山ロープウェイの乗り場。往復券を買って山頂へ。


到着した時間は日没直前で、函館湾ぐるりを見ることができたり、大間の岬も確認できた。完全に日が落ちたあとは、雨があがって塵も落ち、澄んだ空気のなかで素晴らしい夜景が楽しめた。素晴らしい。


函館山の展望台におっしゃれなガラス張りのレストランができていて(昔からこんな綺麗でしたっけ?)、「お茶だけでもええで」とスタッフの方がいってくれたので休憩。なにこの眺めの良さっ!


下山してタクシーを拾って五稜郭の近くのホテルへ。よくわからないなりにそこそこ素敵な居酒屋を見つけることができ、3人で夕飯をいただく。

二日目


ホテルから五稜郭まで徒歩で。


えっ、なんかこんなおしゃれでピカピカしてましたっけ、五稜郭タワーって? 展示内容が一新されており、箱館戦争の概要を時系列で理解することができました。おすすめです。また一階のお土産ものコーナーが広大でした。


この日は快晴で函館山と海の素晴らしい眺めが!
「あそこが門倉と永倉さんとキラウシとマンスールの寺じゃないですかね」「ほほぅ、ではあそこからあのあたりへ砲弾を」「とすると鯉登パパの艦はあのへんに?」などと実況検分もできた。


「あの赤いまんまるなドウダンツツジ?の生け垣かわいいねー」「ほんとだー赤いマリモみたい!」と上からキャッキャと指さして楽しむ。


二階堂堤
タワーを降りて五稜郭へ。作業している男性のサイズと比べてください。あの赤いドウダンツツジの巨大さに驚く。五稜郭の大きさも含めてすべてのスケールを見誤っていたぜ!!


門倉の井戸
五稜郭中央に位置するこの馬小屋が、あの金塊を埋めていた井戸があったところではないかと。復元建物だそうですが、そうかこの辺に、門倉の井戸が。


五稜郭の北の出口へ向かって歩いていく橋がある。土方チームが脱出を試みようとしたあの北の橋です。


ソフィア土塁
そしてその橋の手前の土塁は、鶴見中尉がソフィア・ゴールデンハンドを射殺した地点ではないですか。それがわかった瞬間、地面に身を投げだした私。「あたいソフィア役やる、あなた鶴見中尉の役やってよ」と声をかける、もうひとりが「じゃ私が撮影する~」となったのがこのシーンです。撮影後、鶴見中尉役の友人が「もっと体を傾ければよかった!」と反省していたのがグッドでした。


アシリパの堤
そこから五稜郭の向かって東側を歩いていくと、はっ、この堤はっ、鶴見中尉がアシリパを目視して駆け寄ってくるところではないですか。撮影担当の友人が「ちょっと、あっちから鶴見中尉みたいに走ってきてよ」と無茶なことをいうので、てくてく歩いていき、そこでポーズを取った。


「そこから走ってきて! 手を振りながら! もっと鶴見中尉の気持ちになって!!」と命令されたので走った。なぜ函館でわたしは全力疾走をしているのかわかりませんでしたが、爽快でした。


鯉登橋
「鯉登少尉が我々の旗手にふさわしいか信じてみようではないか」と鶴見中尉が言い放ったあの橋です。鶴見中尉、ひどい。ほんとうにひどい。

他にも◯◯の◯◯を再現したり五稜郭で楽しく過ごした後、タワーに戻って杉元佐一パネルと記念撮影をし、コインロッカーの荷物を出してタクシーを拾ってJR函館駅へ。そこでまた荷物を預け、また別のタクシーに乗り、赤レンガ倉庫併設のスーパーマーケットでランチとお土産の買い出し。エコバッグパンパンにお土産を買った人もいれば、必要最低限の数の土産を買った私や、アイヌの工芸品を買った人もいて、それぞれだな、それぞれでいいな、と。

駅へ戻るためにタクシーに乗った時には、突然バチバチと雹が降ってきてウヒョー。振り返ると函館山には雪が降りしきっていた。函館の天気は変わりやすい、この2日で、曇、雨、晴れ、雹、雪、あらゆる気象現象を体験できた。盛りだくさんすぎるぜ!

函館駅でタクシーを降りる時に小銭を払ったら、なんと最初に徴収した3万円がそこですべて使い切れた。今回はバスや電車に乗らず全行程タクシーだったのに、お茶や食事を我慢したわけでもないのに、各所見学もケチったりせず見たいものを十分に見たのに! なんて恐ろしい函館という街!! まぁ3人って人数がよかったのよね、タクシーに乗るのにちょうどいい人数だったし。

そんなこんなで楽しい函館の旅でございました。新幹線の移動は長いけど体が楽だなーなど、JR東日本の車掌さんたちはアナウンスの訓練をきちんと受けてるんだな、JR東海は正直その辺ちょっと雑だよね、など乗り物の旅としても楽しかったです。

楽しかったね、またなにかでいけるといいね。

 

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