パパルノー ママはトヨタで フランスで/映画「1640日の家族」/是枝監督の匂いがしたよ!/#100分映画

「さぁ、いらっしゃい!」、わしの5634日の家族。

 

1640日の家族公式サイト

フランスの里親制度を描いた作品。パパ役のお父さん、つい先々週「キャメラを止めるな」で見た人だった。フランス版「カメラを止めるな」、豪華キャストだったし全然低予算映画じゃなかったよね。

 

誰も悪くない、でも誰もがちょっとずつ悪く見えちゃう、でもやっぱり誰も悪くない、誰も悪くないんだよ、そんな切ないけれど温かい、温かいんだけどやっぱりどこかでぴしゃっと冷水浴びさせられたような気持ちになる映画でした。

カメラの動きや音声に臨場感あって、「あ、これお母さんがちびっこを上から見下ろしている目線なんだな」とか、「はしゃいで遊んでる子供が見ている視界なのね」とか、二階でお母さんと息子が大喧嘩している声を聞きながら一階のリビングでことのなりゆきを耳をそばだてて見守るパパと別の息子のたたずまいとかとてもリアル。まるで自分が、フランスの新興住宅地の若い夫婦が買える範囲の価格帯の建売住宅の中に放り込まれたような気持ちになる。監督の視線が若いし、且つ、是枝監督っぽさがちょっとある。

パパはルノーで、ママはトヨタの小さい車(Vitsとかなのかな?)。その小さい車は車としての機能しかないとても質素なデザインの飾り気のない車。パパのルノーは少し大きくて、家族みんなで遠出するときに登板する。あぁわかる。うちも父がセダンで、母はスズキのアルトだったもの。同じだね。

それにしてもママのトヨタ車があまりにもミニマムすぎて、フランス人にとっては日本という国は無印良品などに見られるように超ミニマムな純然な機能しか求めていない国に見えているのではないでしょうか。機能美というよりか、機能しか備え付けられない貧乏な国というか。

国立近代美術館、わたくし結構好きなんだけど、あそこも「質素でシンプルな機能美」というより、「すみません、ここにお金をかけることができませんでした」という貧乏臭さがちょっと感じられて少し切ないのよね、おそらく天井の低さと照明のショボさに問題があると思う。

ママが映画の早い段階のプールのシーンで「先住民泳法よ」「これはニンジャの泳ぎ方よ」といってるシーンでは、私の心の中の兼定がギラリと光ったけれど穏便に済ませました。

 

こういう映画はギンレイホールの大好物だし早晩かかるんだろうけど、アマゾンプライムの見放題にすぐ出てきそうな映画だけど、映画館に行きたくなって見てきた。誰も悪くない、やっぱり悪くなかったんだよっていうラストに少し救われた。

 

万引き家族

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